◇ 環境大臣ではモノ足りない? = 小泉進次郎氏が環境相に就任してから10日。早くも話題をまき散らしている。まず就任直後の記者会見では、福島原発の汚染水について原田前環境相が「海洋放出しかない」と発言したことを批判。海洋放出はしないという姿勢を明らかにした。続いて22日には国連本部で開かれた気候変動問題に関する会合で演説。温暖化ガスの排出抑制について「日本は本気でやる」と大見えを切っている。
しかし環境相の権限は、きわめて限られている。汚染水を放出するかどうかの決定権は経済産業省が握っており、環境省は海が汚染されなければ仕事にならない。温暖化ガスの放出抑制も、管轄は経産省。たとえば再生可能エネルギーを増やす政策をとるかどうか、の決定権も環境省にはない。
進次郎氏が、個人の意見を述べるのは勝手だ。だが大臣として公の場で発言すると、ふつうの人は政府の方針が変わると判断してしまう。特に国連でのスピーチは、聴衆が外国人だ。日本の環境省がどんな権限を持っているかなど、知る由もない。話の内容が正しいとしても、これは一種のフェイク・ニュースになってしまう。
聡明な進次郎氏のことだから、この辺のことは十分にご存じなのだろう。でも、やっぱり言い方にはもう少し注意した方がいい。また閣僚の一人として、総理大臣や経済産業大臣を説得することも可能だ。有権者の多くは、若い大臣の突発的な発言よりも、そういう能力に期待しているのではないか。
≪27日の日経平均 = 下げ -169.34円≫
【今週の日経平均予想 = 2勝2敗】
しかし環境相の権限は、きわめて限られている。汚染水を放出するかどうかの決定権は経済産業省が握っており、環境省は海が汚染されなければ仕事にならない。温暖化ガスの放出抑制も、管轄は経産省。たとえば再生可能エネルギーを増やす政策をとるかどうか、の決定権も環境省にはない。
進次郎氏が、個人の意見を述べるのは勝手だ。だが大臣として公の場で発言すると、ふつうの人は政府の方針が変わると判断してしまう。特に国連でのスピーチは、聴衆が外国人だ。日本の環境省がどんな権限を持っているかなど、知る由もない。話の内容が正しいとしても、これは一種のフェイク・ニュースになってしまう。
聡明な進次郎氏のことだから、この辺のことは十分にご存じなのだろう。でも、やっぱり言い方にはもう少し注意した方がいい。また閣僚の一人として、総理大臣や経済産業大臣を説得することも可能だ。有権者の多くは、若い大臣の突発的な発言よりも、そういう能力に期待しているのではないか。
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