◇ 世界が笑う矛盾に満ちた政策 = 政府・日銀は先週21日、ニューヨーク為替市場で円買い・ドル売りの為替介入を実施した。円の対ドル相場が152円に接近したためで、介入により相場は7円ほど急騰した。ニューヨーク連銀に介入を委託するという異例の形式。だがアメリカ政府・FRBは全く無関係で、やっぱり単独介入ということになる。ECB(ヨーロッパ中央銀行)などは、わざわざ「介入していない」と声明を出した。
政府・日銀は9月22日にも、円買い・ドル売りの介入を実施した。しかし1か月後に、相場はその時点よりも下落。効果はきわめて一時的だった。今回も相場はすぐに148円台まで下がっており、専門家の多くが「効果は期待できない」とみている。前回は財源に2兆8382億円相当の外貨準備を使ったが、今回の規模はもっと大きかった模様。効果がなければ、大事な外貨準備の使い捨てということになりかねない。
内外の専門家が、日本政府・日銀の為替介入を冷ややかな目で見る大きな理由の一つは「これが政策的に矛盾している」こと。介入は行き過ぎた円安を抑制するためだが、その一方で日銀は超金融緩和・ゼロ金利政策に固執している。欧米先進国がみなインフレ退治のため金融引き締めに乗り出した。そんななかでゼロ金利を続ければ内外の金利差が広がり、円相場は下落するに決まっている。
要するに日本政府・日銀は、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態。危なくて見ていられないというのが、正直な感想だろう。じっさい、来週2日にはFRBがまた0.75%の利上げを決定する公算が大きい。日米の金利差はさらに拡大するから、円の対ドル相場は再び150円を超える危険性がある。それでも日本政府・日銀は、効果の薄い介入を実施し続けるのだろうか。
(続きは明日)
≪25日の日経平均 = 上げ +275.38円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
政府・日銀は9月22日にも、円買い・ドル売りの介入を実施した。しかし1か月後に、相場はその時点よりも下落。効果はきわめて一時的だった。今回も相場はすぐに148円台まで下がっており、専門家の多くが「効果は期待できない」とみている。前回は財源に2兆8382億円相当の外貨準備を使ったが、今回の規模はもっと大きかった模様。効果がなければ、大事な外貨準備の使い捨てということになりかねない。
内外の専門家が、日本政府・日銀の為替介入を冷ややかな目で見る大きな理由の一つは「これが政策的に矛盾している」こと。介入は行き過ぎた円安を抑制するためだが、その一方で日銀は超金融緩和・ゼロ金利政策に固執している。欧米先進国がみなインフレ退治のため金融引き締めに乗り出した。そんななかでゼロ金利を続ければ内外の金利差が広がり、円相場は下落するに決まっている。
要するに日本政府・日銀は、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態。危なくて見ていられないというのが、正直な感想だろう。じっさい、来週2日にはFRBがまた0.75%の利上げを決定する公算が大きい。日米の金利差はさらに拡大するから、円の対ドル相場は再び150円を超える危険性がある。それでも日本政府・日銀は、効果の薄い介入を実施し続けるのだろうか。
(続きは明日)
≪25日の日経平均 = 上げ +275.38円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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