◇ 上場企業の利益総額は最高水準を更新 = 上場企業の23年3月期決算発表が、ほぼ終了した。日経新聞の集計によると、1154社の純利益は前年比1.3%の増加。わずかではあるが、史上最高の利益水準を更新した。これが東京市場の株価を押し上げる要因の1つとなっている。ただ内容を見て行くと、今回の決算にはいろいろな形での明暗が存在した。
まず製造業の純利益は、前年比7.8%の減少。世界経済の低迷や半導体の供給不足で、減益となった。一方、非製造業は11.4%の増益。コロナ規制が段階的に解除されたため、利益が回復した。全36業種のうち、増益あるいは黒字化したのは20業種。そのうち非製造業が14業種を占めている。23年3月期は、非製造業と製造業ではっきり明暗が分かれた。
業種別にみると、製造業で増益だったのは機械(20.2%増)と鉄鋼(0.6%増)だけ。減益率が大きかったのは繊維(40.3%減)や非鉄(32.9%減)など。非製造業で増益率が大きかったのは、通信(3倍増)や商社(19.3%増)など。サービス業だけが6.9%の減益となっている。このように製造業でも増益の業種もあれば、非製造業でも減益の業種があった。
24年3月期の予想になると、製造業と非製造業の明暗が逆転する。全産業では3.0%の増益で、さらに最高益の水準を更新する見込み。このうち製造業は3.8%の増益で、水面上に顔を出す。その一方、非製造業は2.2%の増益と業績の伸びは目立って鈍化する。業種別にみると、繊維、精密機械、通信、銀行が大きく回復する。ただ、これは上場企業についての予想。電力料金の値上がりなどで、中小企業の経営は苦しさが続くだろう。大企業との明暗は、解消しそうにない。
≪25日の日経平均 = 上げ +118.45円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
まず製造業の純利益は、前年比7.8%の減少。世界経済の低迷や半導体の供給不足で、減益となった。一方、非製造業は11.4%の増益。コロナ規制が段階的に解除されたため、利益が回復した。全36業種のうち、増益あるいは黒字化したのは20業種。そのうち非製造業が14業種を占めている。23年3月期は、非製造業と製造業ではっきり明暗が分かれた。
業種別にみると、製造業で増益だったのは機械(20.2%増)と鉄鋼(0.6%増)だけ。減益率が大きかったのは繊維(40.3%減)や非鉄(32.9%減)など。非製造業で増益率が大きかったのは、通信(3倍増)や商社(19.3%増)など。サービス業だけが6.9%の減益となっている。このように製造業でも増益の業種もあれば、非製造業でも減益の業種があった。
24年3月期の予想になると、製造業と非製造業の明暗が逆転する。全産業では3.0%の増益で、さらに最高益の水準を更新する見込み。このうち製造業は3.8%の増益で、水面上に顔を出す。その一方、非製造業は2.2%の増益と業績の伸びは目立って鈍化する。業種別にみると、繊維、精密機械、通信、銀行が大きく回復する。ただ、これは上場企業についての予想。電力料金の値上がりなどで、中小企業の経営は苦しさが続くだろう。大企業との明暗は、解消しそうにない。
≪25日の日経平均 = 上げ +118.45円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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