経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

「ヒラリー買い、トランプ売り」 ・・・されど (上)

2016-10-18 07:44:29 | 日記
◇ 市場が消し切れない悪夢 = ウォール街の大勢は、もう「クリントンなら買い、トランプなら売り」で固まっている。2回のテレビ討論会を終えて、世論調査はクリントン氏が優勢に。たとえばCNNテレビの調査では、支持率がトランプ氏の34%に対してクリントン氏は57%に上昇した。だが投資家たちは、まだ疑心暗鬼に包まれたままである。

歴史的な流れからすれば、ウォール街には共和党の支持者が多い。共和党は企業の味方だと考えられてきたからである。しかし今回はトランプ氏が大統領になると何をしでかすか判らないという不安が強く、早々に「トランプは売り」が大勢を占めた。だが、そのトランプ氏が当選する可能性は、いまだに捨てきれない。その理由は3つある。

まずトランプ氏がしばしば強調しているように、ネットによる支持率はトランプ氏が圧倒的にりードしていること。たとえばタイム誌のネット投票ではトランプ支持が90%に近い。これは強力な支持者が何度も投票しているためと思われるが、それにしても気持ちが悪い。次にテレビ討論会の影響は、必ずしも実際の投票には反映されない可能性があること。

たとえば前回12年の大統領選挙では、テレビ討論会のあと共和党のロムニー候補が優勢となっていた。それが本番では民主党のオバマ候補が勝利している。最後は有権者の感情。アメリカが陥っている現在の閉そく感に、どれだけの不満を抱えているかが掴めていない。もし爆発すると、トランプ票が伸びる可能性を否定できない。脳裏をよぎるのは、EU離脱を決めたイギリスの国民投票である。しかもウォール街の悩みは、それだけにとどまらない。

                                 (続きは明日)

      ≪17日の日経平均 = 上げ +43.75円≫

      ≪18日の日経平均は? 予想 = 上げ

               


コメントを投稿