経済なんでも研究会

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多重分断を修復へ : バイデン大統領

2021-01-22 08:01:25 | アメリカ
◇ 就任演説で国民に“団結”を訴え = 「私の魂のすべては、アメリカを一つにすること、国民を団結させ、国を結束させることに向けられている」--バイデン新大統領は就任演説で、こう力説した。就任式の直後に行われるこの演説は、新大統領が国民に呼びかける第一声。常に新大統領が就任した時点で、何を最重要な課題と考えているのかが訴えられる。バイデン氏の場合は、やはり“分断の修復”が、最大のテーマとなった。

有名なのは、1961年に行われたケネディ大統領の就任演説。このなかでは「国家が諸君のために何が出来るを問うのではなく、諸君が国家のために何が出来るかを問うてほしい」と訴えている。また4年前、トランプ大統領は「今日この日から、ひたすらアメリカ第一に徹する」と、強い信念を披歴した。

たしかに現在のアメリカは、ずたずたに分断されている。中道・左派とトランプ氏を崇拝する右派の分断で、バイデン氏の大統領就任式も戒厳令下の状態で行わねばならなかった。だが分断はそれだけではない。人種間の分断、地域間の分断、宗教的な分断。そして何よりも強い分断は、貧富の差であり、これが多重分断を助長する温床ともなっている。

アメリカでは上位1%の高所得層が富の40%を握り、下位90%の低中所得層が20%の富を分け合っているといわれる。今回のコロナ禍でも、年収4万ドル以下の家庭の4割が一時的にせよ失職し、所得上位10%の大金持ちは4-6月だけで資産を6兆ドルも増やしている。この貧富の差をどうやって縮めて行くのか。バイデン大統領は、どんな秘策を持っているのか。

       ≪21日の日経平均 = 上げ +233.60円≫

       ≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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