経済なんでも研究会

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今週のポイント

2021-01-18 07:31:18 | 株価
◇ 考え込んだニューヨーク市場 = ダウ平均は先週284ドルの値下がり。5週間ぶりの下落で、終り値は3万1000ドルを割り込んだ。さすがに高値警戒感が強まり、利益確定売りが出て調整した形。加えて20日の大統領就任式を控えて首都ワシントンの厳戒ぶりも、投資家の心理を冷やしたようだ。さらにFRBの理事たちが「金融緩和政策の終了時期」について言及したことも、売り材料になった。

日経平均は先週380円の値上がり。3週連続の上昇で、終り値は2万8500円を維持している。アメリカの長期金利が上昇し、ドル高・円安が進んだこと。日銀のETF買い入れが、株価を押し上げた。その一方、ワシントンの混乱やFRBの裏情報は、海の向こうの話なのであまり響かなかった。ただニューヨークも東京も、猛威を振るうコロナについては無関心。奇妙である。

バイデン次期大統領が、総額1兆9000億ドル(約200兆円)にのぼる追加のコロナ対策を正式に発表した。しかし市場は織り込み済みで、反応しなかった。またパウエルFRB議長が「利上げのチャンスはずっと先だ」と発言したが、株価は上がらなかった。FRBの緩和政策終了に関する問題は、今後に尾を引くことになるかもしれない。

今週は21日に、12月の貿易統計。22日に、12月の消費者物価。アメリカでは20日に、1月のNAHB住宅市場指数。21日に、12月の住宅着工戸数。22日に、12月の中古住宅販売。また中国が18日に、10-12月期のGDP速報、12月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。なお20日は、アメリカの大統領就任式。

       ≪18日の日経平均は? 予想 = 下げ≫


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