魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

美しき迷言

2008年01月08日 | ワイン ~2019年
今宵のワインは前からゆっくりと味わいたかったものです。

2005 レーンタナー ピノ サンタバーバラ
  (LANE TANNER USA、ピノ・ノワール種、3千円台後半)

色はもちろん若々しい赤紫を湛えます。
赤系ベリー、イチゴやチェリーのコンポートが特徴的。
きれいで鮮烈なフルーツ香です。

味わいはとにかくきれい! 鮮やかな赤系フルーツが満載の果実味。
酸もきれいで輪郭を取っています。力強さではなく、美しさで
訴えてくるワインです。余韻もずっとずっときれいに消えてゆきます。


この造り手は「カリフォルニア・ピノ・クィーン」と呼ばれているだけあって、
ピノの美しさ(これがピノの一番の特徴です)を表現させたら、屈指に上手い
のだと思います。

既婚者なので不倫はまずいですが、こんな美しいワインに心奪われるのは
ワインファンの特権として許されることでしょう。

本当は上のクラスの「ビエンナシド」のピノがあったのですが、
もう在庫もなく、輸入元にもありません。
またいつか飲みたいなぁ・・・。
やはりピノを飲むなら美しく、エレガントなものほど好きで
心に響きます。


ピノは美しさより出でて、美しさよりピノし
・・・・・違うってば!!!

でもこの迷言?をワイン界で流行らせてみたい気がする!


コメント (2)
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