魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

セーフティーネット

2008年12月06日 | ワイン ~2019年
ガソリン価格が下がっている。
とある県ではリッター97円で、過当競争が起こっているようです。


でもねぇ、思うんですよ。
もう少し高くてもいいって。ついでにセルフスタンドも廃止してほしい。
過疎地ではガソリンスタンド自体がなくなって困っている地域もある
のだとか。

期間を決めてでもいい、時限立法でもいい。
地域ごとにガソリンの価格統制をしばらくやったらどうだろう。

弱肉強食、体力勝負のギリギリの価格よりも、幾分か高くても、
そこに店員の居場所、つまり雇用が生まれ、家族が養える生活が
出来、新たな消費、新たな需要が生まれるならその方が世の中
うまく回るんじゃないかと。


またこんな話題も。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000007-yom-bus_all

タクシー「減車」法制化、過当競争緩和へ…国交省方針(クリック)


これも地域性を無視した規制緩和のもたらした弊害でしょう。
もともと「圧倒的需要」のある首都圏などの都市部と、ローカルな
地域や県では、規制の形を同一にすること自体に無理がありました。

その結果がこうして疲弊した業界を生んでいます。


ガソリンスタンドの店員さんだって、タクシードライバーだって
社会的地位は強者とはいえない立場の方でしょう、ですから
このような雇用はセーフティーネットとしてしっかり守っておか
ないといけないのです。


・・・・・なんてとあるブルゴーニュワインを飲みながら
考えています。


もちろん酒店の販売も同様に大変なわけです。
規制緩和でアルコール販売がここまで緩やかなのは、世界でも日本が
最高クラスではないかと。

こんなこと、グチっても仕方ないのですけど・・・・・・・ね。


さて、本日のブルゴーニュワインは・・・見事に「ブショネ」です。
しかも、同じワインが立て続けにブショネなのです。
(「ブショネ」とはコルクの不良により、コルク臭がワインにうつり、
ちょっとコンクリートや押し入れのカビっぽい風味がして、本来の
ワインの味わいが出ていないボトルのことです。程度ものでもあります)

数本の在庫ですが販売をやめたいと思います。自家消費いたします。
いくら輸入元に文句言ってもブショネは造り手の責任です。
輸入元を通じて造り手へ「クレームを出しておいてください」
というのが関の山です。

いくらワインの経験が多くても、知識があっても、ワインを愛して
いても・・・ブショネに対するセーフティーネットは悲しいかな
用意されていません。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする