魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

偽造ワイン

2012年03月16日 | ワイン ~2019年
収集家「ドクター・コンティ」、ワイン偽造で逮捕(クリック)という記事に
驚きました。


こんな人が米国で作っていたんですね。
昔から米国経由のワインは・・・と低く見られていたのはまさかこれが
原因か???


しかし彼だけではなく、他にもいるかもしれません。
フェイクワインが増えたのは「ワイン価格の高騰」が原因でしょう。


Ch.ペトリュスの1982年などフェイクが多いと聞きます。
発売当時は上代が2万円でした。現在は100万くらいするか???


有名シャトーでは毎年少しづつエティケット(ラベル)の変更をしたり、
買う側だって(輸入元や卸やお店も仕入れる側として)注意せざるを得ま
せんが、偽物の判別や確証も分からないんじゃ難しいでしょう。


有名な話ではロマネコンティが1945~52年でしたっけ、造られていません。
ブルゴーニュ白の当たり年といわれる1992年、DRCはモンラッシェを造りま
せんでした。他にも造られなかった年はワイナリーごとにいろいろとあり
ます。(超一流どころしか話題になりませんが、もっとたくさんあるはず
です。全部把握するのは不可能でしょう)



まあ、普通の人々が普通の生活には何ら影響しませんし、知っていても何ら
役に立ちません。ただ、これを知らないからといってワイン通として失格か
というと、それも飛躍した話で、むしろそれをあげつらっている人の方が、
“正直おかしい?”という感覚が正常です。ソンナヤツイタリスルンダヨネ~


ただ、こうやってワイン好きの心を欺く輩もいるということは御承知、また
ご注意下さい。



でも、もしかして当店に(我が家に)あるほんの片手ほどの貴重ワインが
フェイクだという可能性もゼロではありませんよねえ。
そんな怖い可能性を言いだすときりがありません。

ごく普通のワイン好きは、フェイクとは関係のないワインを飲んでいれば
被害にはあいません。これが真実です。



そんなわけで、絶対に偽物の出ないワインを飲んでいます。







2010 アルボレート モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
   (伊、モンテプルチアーノ種、赤、600円台後半)


この価格で偽物を作る方がおかしいですよね。

色は鮮やかできれい。香りはチェリーやカシス、ピチピチとした若い
ベリー、バタークリームや鉄分。

味わいはやや濃い果実味が中心で、軽めのボディに酸が目立ちます。
タンニンはあまり感じません。でもなめらかできれいではあります。


深みとかはなく、余韻も短くて・・・まあ、価格が価格ですから、
とりあえずはちゃんと飲めるだけでも良い方でしょうか。

価格として、悪くはないのですが、心躍るような喜びはありません。
でも悪くはないのです。価格帯が価格帯だけにねえ・・・。


コメント
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