魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

歩いてみたい

2012年04月12日 | ワイン ~2020年
街中まで配達。


アーケードの上を見上げた時、ふと思った。





アーケードの上に通路がある!


歩いてみたい!


上がどうなっているのか?また上からの景色はどうなのか?


知りたい! 知りたいよぉ~。


どうしたらここを歩けるのか、ご存じの方いらっしゃいますか?

よろしくご連絡お願いいたします。




さて、今夜はこれ。


当店定番ワインの新ヴィンテージ試飲です。






2010 クライン ムールヴェードル エンシャント・ヴァイン
   (USA、ムールヴェードル種、赤、2千円台)


香りは沈んだベリー、黒土やコーヒー、カラメル、黒糖、革、コショウ、
カカオ、セルロイドなどなど。重たいイメージです。


味わいは濃いのですが、イメージほど重たくはありません。スパイシーさを
奏でながら、ちょっと地味めで黒い液体は沁み渡ります。

通年のようなグワーンとくるタイプとは違って、やや軽めなのでしょうか。
ただ、沈んだ感じは同じです。このあたりは共通項があるのでしょう。


クラインといえばやはりこのムールヴェードルです。
100年以上の樹齢の樹もあって、表情に富んでいます。
個人的には大好きです。しみじみと噛み砕くようなニュアンスが何とも言え
ません。多分2010年は当たり年ではありません。それでも見せてくれるこの
ワインを微笑ましくさえ思えます。


うーん、こんな味わいのある人生を歩めたらいいな~、と思ってさえしま
います。古樹にはそんな魅力があるのです。人間でいえば老骨な人とか、
あるいは経験豊富な役者なのかもしれません。


葡萄の樹といえど、永く生きていると海千山千じゃありませんが、複雑味と
味わい深い表情を見せてくれます。

葡萄のひと粒ひと粒のなんと奥深いことでしょう。


コメント (4)
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