魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ファミレスとオーストリアピノの不条理

2015年12月10日 | ワイン ~2020年
奥さんが肉が食べたいと言ったのでやってきました。牛〇門。


私はメニューをひと通り見て安いのを探しました・・・・・(汗)

これにしました。



長崎スパゲッチ使用のナポリタン。
やっぱ味が強かねえ・・・。


それを横目に奥さんは肉を食べる。




そして私は、奥さんの嫌いな脂身の部分を「はい、あなたはここね」と言いながら
もらって食べる・・・。 はい、そうです。


肉を食べるならもっと違うお店が良いですね。やはり。いつかリベンジを。

ナポリタンは意外と腹にたまって、ステーキは足りない。
そこでやはり別腹作戦を展開。女性はかくも不思議なもの。




どこか不条理?




今夜はこれ。





2011 カイザー ピノ・ノワール
  (オーストリア、ピノ種、赤、3千円程度)

オーストリアのピノ・ノワールってあまり見かけませんよね。
多分現地では結構生産されているかと思いますが、日本にはマイナーなのであまり紹介も
輸入もされていないのだと思います。

本当は美味しいものもたくさんある「はず」ですが、きっと売れないと思われている
のでしょう。これも不条理です。

そして奥さんはワングラスしか飲めないので、あとは私がいっぱい飲みます。(不条理返し


さて、香りはやはり旧大陸と最初は思いましたが、時間とともに徐々に甘さが出てきます。
イチゴやチェリーのフルーツ、ややジュレやお菓子のようです。そして微かですが
青っぽさがあり(これが良い意味での青さ)、多分果梗からきているのでしょうが、べたっと
甘さ一辺倒にさせなくて、上手に引き締めています。
肉は僅かに感じますが、土っぽさはほとんど感じません。

味わいは品のある果実味にきれいな酸。厚みもややあってしっかりとしています。
タンニンも細かいけれどしっかりとのってボディを構成しています。
きれいで美味しいと思います。

オーストリアは珍しいので次回仕入れで数本入れて置いておきましょう。
ご興味のある方はぜひお試しください。意外と満足出来るでしょう。


コメント
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