魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

母との最後の望み-カスターニョ

2016年03月17日 | ワイン ~2019年
母がやっと入れたグループホーム。
とうとう出る時が来ました。
11月からだったので4か月と少しでした。

先日入院しました。
現状況ではグループホームにさえ復帰のめどが立たない。そういう医師の判断です。



肺にも水が溜まり、半分ほどで生きている。酸素を吸入しベッドに横たわる母。もう私の
ことも分からなくなっている。(多分父のことすらわからないと思う)

先生から病状も聞いた。いつか必ず通る道だけどさ・・・辛いよね。



私の最後の望みは、近所でいいから母を花見に連れ出すこと。

もうちょっとして、

もう少し暖かくなって、

車椅子の母を押すこと。

スマホを持って行って、Youtubeで母の大好きだったショパンのピアノ曲を聞かせながら、
車椅子を押したい。そして優しい母の笑顔を見たい。
少しの時間でいいから・・・いつくしむように過ごしたい。


でも連れ出すことで母に負担がかかるかもしれないので・・・もう無理かもしれない。



父とも話をするのだけれど、その父も結構怪しい。

幸い近所の病院なので、毎日のように母のもとへと見舞いに出かけている。
ただ、ただ、「ちゃんと母を見送ろうね」と話す。

いつか来るとりあえずのゴールへと向かう・・・そんな日々。




そして辛くても夜はこれ。





表ラベルはなし。裏ラベルだけが貼ってあります。

これは自分でオリジナルラベルを貼れるようになっています。
パソコンをお持ちの方なら100円ショップでシール地の紙があるので、オリジナルデザインを
プリントアウトして、張り付ければいいのです。
いろんな応用が出来るかと思います。


2014 カスターニョ モナストレル、シラー
  (スペイン、モナストレル&シラー種、赤、千円未満)


香りはイチゴ、カシス、ブラックチェリーなどのきれいなベリーフルーツが主体。
ミネラルや革もちょっとだけ。

味わいは優しいジュース(フルーツ)に酸とタンニンが乗ります。酸はほど良く、タンニンは
細かくて、優しめ。若くて濃いけど軽め、フルーツ主体のデイリーワインとなることでしょう。
お手軽価格なので、個人的に1ケース買っておこうかと思います。
スクリューキャップですし、いつでもすぐに手の届くワインって必要でしょう。
心の慰めにもなるかな。

コメント
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