魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

糖質ゼロのワインって?!

2016年03月25日 | ワイン ~2019年
何日か前、こんな記事が新聞に出ていました。



「糖質ゼロのワインが発売される」という記事ね。


みなさんはどう思われるでしょうか。


元々ワインの糖分というのは、そんなに問題になるほどは入っておりません。

貴腐ワインや遅摘みなどの極甘口、つまり世界中のワイン全体からみると1~2%程度のもの
(特殊なデザートワイン)しか問題になり得ません。


アルコール摂取のカロリーも「デッドカロリー」で、身体が赤くなり体温上昇、心拍数の増加などの
代謝により、消費されますので考えなくてもいい部分です。


飲みもののワインにこうした敵愾心を燃やすのであれば、一緒に食べる食べものにこそ
燃やした方が遥かに賢明だと考えます。食べ物の方が9割以上は摂取していることでしょう。
ちょっとあきれました。

サッポロともあろう大メーカーがこんな宣伝文句で売ろうと考えていることが
あまりに情けない。そしてそれを記事にまでしなくても・・・なんかなあ・・・。



さて、喪に服しながらも飲んだワインです。



2001 ボーヌ 1er ジュネ(ルモワスネ)

熟成のほぼピークで良い感じです。熟成感、優しさとにじみ出てくる甘さと・・・熟成、老練、
やはり今ですね。古酒好きな方だったらもっと寝かせるのもアリでしょうが、通常レベルでは
今のうちが最も飲み頃でしょう。

年取った親を思いながらしみじみと頂きました。心傷めたり、心閉ざす時にはピノ以外のワイン
は、まず考えられません。優しいピノ・ノワールは心の友です。


コメント
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