魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

モンテリー キュヴェ・ポール-2015年について熱く語る!

2018年04月01日 | ワイン ~2019年
まず最初に言っておきます。

前にも書きましたが、2015年のブルゴーニュは買いです。
あれやこれやと数ケース買って寝かせておかれることを強くおすすめします。

16、17年と生産量も少量で、今後もブルゴーニュの高騰した価格が落ち着くか?と問われても、
その確率は極めて低いんではないだろうか、と思うからです。
3000円~5000円程度の範囲でいいので、2015を持っておかれると、人生が楽しくなる
と確信します。

最高に偉大な2005年ももはや市場にはほぼ残っていないので、それに次ぐのは2015年
なのです。今市場にたっぷりありますので今こそ「買い」の時でしょう。






今夜はこれ。




2015 モンテリー キュヴェ・ポール(ポール・ガローデ)
  (仏、ブルゴーニュ、モンテリー村、ピノ・ノワール種、赤、4千円程度)


香りはチェリーやイチゴにカシス。赤系フルーツに赤い花や蜜、芯に重みのあるウェイトを
感じます。ジェリービーンズやドロップスなどのお菓子のような甘さを感じさせる旨味。
奥の方に肉っぽさ、革なども潜んでいます。


味わいはフルーティーで意外と厚み。まろやかさがあって、とてもきれいな酸味とともに
ピチピチと弾ける果実味が魅力的です。タンニンは細かく少なめです。
果実味主体のボディで、偉大な2005年の再来?!とも思わせます。クラシカルな部分が
ブルゴーニュの良さをしっかりと表していることでしょう。



ポテンシャルは「2005×0.85~0.95=2015」くらいかもしれません。
現時点ではそう感じるけど、変わる可能性もあるでしょう。

2005年というのは、私が30年以上ブルゴーニュ赤を飲んできた中で最高の偉大な年です。
それに迫る勢いで、その0.85~0.95倍が2015年だと思っていただいて良いかと思います。

つまりはこのワインも10年以上は十分保つことでしょう。ちょっとマイナー村名ワイン
ですがピークは2025年くらいだと予測します。
でもね、このワイン飲んだらすご~く幸せだよ~。


モンテリーという村はちょっとマイナーで、ざっくり言うと、高級酒のあるヴォルネー村の
ジュニア的存在で、微妙に野暮ったいかもしれないけれどほとんど遜色ない。
今の相場で、ヴォルネーが6~8000円程度とすれば、モンテリーは4~5000円程度でしょうか。
すぐ買える1000円、2000円とか、安くはないんだけど、すご~く高級酒でもないといった
微妙な位置づけ。そりゃ金に糸目を付けない方なら他に選び様はあるでしょう。

一般的なはなしですけどね、人生の良き日に、これくらいのワインはあっても良いと思う。
何本も飲めればそれはたくさんの幸せの証。


もちろん無理しないでもいい。2千円台でも美味しいブルゴーニュはあります。
やはり2015年を買っていただきたい。

残念ながら今日日、千円台での2015年ものは見つかるかもしれないけれど、これを書いて
いる私の気持ちを表現できるブルゴーニュは皆無だと思います。やはりある程度のちゃんとした
造り手のものを飲んでいただきたいです。



コメント
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