高校時代、
美術部で一緒に活動していた友が、
油絵で「紫陽花」を描いたのを見て、
生まれて初めて「紫陽花って、なんてきれいな花なんだろう」と思ったわたし。
その出来事を、どうしてそんなに印象的におぼえているかというと、
友の油絵がすごく上手だったことと、
それまでもいつも身近に咲いていたはずの紫陽花を
あまりじっくり見たことがなかったことに、その時はたと気づいたから。
若い時は、
目の前のことばかりに集中し、
あまりまわりをゆっくり見渡すことがなかったなあと、
振り返ってそう思います。
豊かな自然の中に生まれ、
育ち、
草や木、土の香りを目一杯嗅ぎ、
心を震わす素敵なものが
まわりにいっぱいあったにもかかわらず、
当のわたしは、こころそこにあらず。
その場ではなく遠い地、
今のことではなく、先の先ばかりを見ていたあの頃。
年をとるにつれて、
ようやく
「今、ここに生きている」ということがとても素敵なことだと気づき始めました。
紫陽花の季節を迎えるたびに、
そのことを深く思わされます。
紫陽花って、
そういう点で、わたしにとって象徴的な花なんでしょうね。
どんな花でも言えることだろうけれど、
その花の咲く季節以外は、死んだように目立たなくなっていて、
季節がやってくると、
どんどん枝を張り、葉をつけ、株自体が大きくなる。
わたしはここにいたんだよ〜、ここにいるんだよ〜と自己主張する。
↑うちの周辺でも、いよいよ紫陽花の季節を迎えました。
今年は、5月の天候不順で、花付きがあまりよくないそうです。
そんな紫陽花のこの時期の存在感を
時間を経ながら楽しむ今の自分が好きかなと思います。
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