どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

思い出の短編小説『遮断』

2023-02-12 01:13:13 | 短編小説
 宮島大輔は病院のベッドに横たわっていた。  苗場でスキーをやっていて、突然進路を変えた初心者を避けようとして転倒したのだ。  間一髪、衝突は免れたが、原因となった若い女は、周囲の者が集まって来ると早々に姿を消していた。  クソッと力んでみたが、大腿骨に違和感があった。  その時点では大した痛みを感じなかったが、利き足全体が硬直したようになり、その場で立ちあがることができなかった。  程 . . . 本文を読む
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