どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

芭蕉の名句鑑賞③ 『山吹』

2024-11-21 00:00:00 | 俳句
〇 ほろほろと山吹散るか滝の音   この句は『笈の小文』〈おいのこぶみ〉に収録された名句である。 笈の小文=芭蕉が貞享4年(1687年)10月に江戸を出発し、東海道を下り、尾張・伊賀・吉野・和歌の浦などを経て、須磨・明石を遊覧した際の道中に詠んだ俳句を交えて記録した紀行文である。   山吹の花は風もないのにほろほろと散る。 吉野川の支流の岩間からは滝が流れ落ちていて . . . 本文を読む
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