どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

芭蕉の名句鑑賞② 『すみれ』

2024-11-18 00:00:00 | 俳句
〇 山路来て何やらゆかしすみれ草 芭蕉    この句は奥の細道に収録されている作品で芭蕉が山路を歩いていて足元にふと菫の花を見つけた時のほっとした心境を詠んだものである。  菫という花は可憐に見えるがなかなか強靭な植物で、木の枝の陰などでもちょっとした陽だまりを見つけて花を開く。  意識せずとも心細さを感じていた芭蕉は陽だまりに咲く菫を見つけてなんとなく共感を覚える。  曽良や . . . 本文を読む
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