どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

ポエム395 『落ち葉ころころ』

2024-10-15 02:50:12 | ポエム

公園はすっかり落ち葉で埋まった

イチョウやカエデはまだ枝にしがみついている

落ち葉組のいたずら小僧はクヌギの落ち葉

わずかな風を遊び相手に木の根元でじゃれ合う

 

落ち葉ころころどこへ行く

かあかあカラスのねぐらの森か

それとも子供の夢の中

いえいえ故郷の奥山へ

 

北風が吹くころになると

イチョウやカエデが枝から手を放す

公園の散歩道にべったり張り付き

走っちゃいけないよと黄色信号をともす

 

落ち葉いろいろハナミズキ

赤い楊枝を無数に飛ばし

花の記憶を手繰っている

海を渡って帰りたい

 

落ち葉ころころクヌギはいまも

ふるさとの奥山でふかふかの寝床をつくり

ドングリの蒲団となっている

リスやクマの鼻先で転がされるのも大目に見よう

 

落ち葉ころころいろんな場所で

落ち葉いろいろ風を待つ

強い北風吹くころには

裏の柴戸の虎落笛〈もがりぶえ〉

 

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