公園はすっかり落ち葉で埋まった
イチョウやカエデはまだ枝にしがみついている
落ち葉組のいたずら小僧はクヌギの落ち葉
わずかな風を遊び相手に木の根元でじゃれ合う
落ち葉ころころどこへ行く
かあかあカラスのねぐらの森か
それとも子供の夢の中
いえいえ故郷の奥山へ
北風が吹くころになると
イチョウやカエデが枝から手を放す
公園の散歩道にべったり張り付き
走っちゃいけないよと黄色信号をともす
落ち葉いろいろハナミズキ
赤い楊枝を無数に飛ばし
花の記憶を手繰っている
海を渡って帰りたい
落ち葉ころころクヌギはいまも
ふるさとの奥山でふかふかの寝床をつくり
ドングリの蒲団となっている
リスやクマの鼻先で転がされるのも大目に見よう
落ち葉ころころいろんな場所で
落ち葉いろいろ風を待つ
強い北風吹くころには
裏の柴戸の虎落笛〈もがりぶえ〉
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