どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

芭蕉名句鑑賞① 『遊行柳』

2024-11-16 02:06:46 | 俳句

〇 田一枚植えて立ち去る柳かな 芭蕉

  一般的には、歌枕にある遊行柳の木の下にたたずんで懐古の情にふけっている間に、農民たちは田を一枚植え終わり立ち去った。

思わず時が経ったことに気づき芭蕉もも柳の元を立ち去った。

他の解釈もあるようだが、ぼくはいかにも芭蕉らしいと思うのでこの解釈に賛同する。

 

参考=遊行柳は栃木県那須町芦野に所在していて、芦野の町並みや芦野氏陣屋跡が見える水田の中にある。 芦野温泉神社参道の鳥居前に植えられているそうです。

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4 コメント

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Unknown (yamasa)
2024-11-16 17:07:25
こんばんは。
松尾芭蕉は、たくさんの俳句を読んでいますね。
「田一枚植えて立ち去る柳かな」。。。知りませんでした。
芭蕉の句碑や銅像をときたま見かけますが、足跡をたくさん残していますね、
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芭蕉という存在 (tadaox)
2024-11-16 19:56:50
(yamasa)さん、こんばんは。
芭蕉は「奥の細道」をはじめ各地に足跡を残していますね。
たくさんの俳句はどれも素晴らしくって現代にいたるまで越えられない存在として輝いています。
遊行柳に見るように先人〈西行などの歌人〉の業績を取り込んでいますから、含蓄に満ちた作品ができるんでしょうね。
こうして改めて鑑賞させてもらうことで後人も詩心を刺激されるというわけです。
いつもコメントをいただきありがとうございます。
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遊行上人 (ウォーク更家)
2024-11-17 09:13:58
奥州街道を踏破した際、芦野宿を出たところに、那須湯泉神社があり、その参道の脇の石囲いの中に「遊行柳」がありました。

遊行柳は、 一遍上人(遊行上人)が、使用していた柳の杖が、ここに根付いて柳になった、という伝説に由来するそうです。

松尾芭蕉が尊敬する西行法師が、ここの柳を詠んだので、芭蕉も立ち寄ったみたいです。

”道のべに 清水流るる柳かげ しばしとてこそ  立ちとまりつれ”(西行法師)
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遊行柳 (tadaox)
2024-11-17 10:47:09
(ウォーク更家)様、やっぱり立ち寄っていたんですね。
遊行柳は、 一遍上人(遊行上人)が、使用していた柳の杖が、ここに根付いて柳になった、という伝説に由来する・・教えていただきありがとうございます。
更家さんの「奥の細道」踏破は今思い出してもすばらしいレポートでした。
ありがとうございました。
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