どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

ポエム175 『多摩の流れに』

2017-10-05 10:48:00 | ポエム

 

     奥多摩湖

    (ウィキペデイア)より

 

 

 

  流れ流れてどこまで行こか

  おいらは多摩の川の水

  笠取山の分水嶺の

  水干(みずひ)を発してはるばると

 

  つかのま憩うは奥多摩湖

  緑の滝がなだれ落ち

  麦山浮橋の手すりから

  若い女性の声がする

 

  鹿もタヌキもイノシシも

  人間さまもみな集う

  命の綱の多摩の水

  そろそろおいらも旅仕度

 

  白丸・鳩の巣・古里(コリ)・川井

  御嶽・沢井に軍畑(イクサバタ)

  線路が出来る前までは

  おいらも鮎も無垢のまま

 

  鉄砲水で落とし込み

  軍畑の貯木基地で筏に組む

  いよいよ出番の若い衆の

  筏流しの木遣りがひびく

 

  江戸のお城の用材も

  木曽の檜の後塵なれど

  材木問屋はえびす顔

  稼ぐ駄賃は骨休め一夜の夢に遊びます

 

  かくいうおいらは生真面目に

   羽村の堰をくぐり抜け

  多摩本流をめざします

  六郷橋を上に見て旅は終点また今度

 

  

  

 

  

 

  

  

  

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2 コメント

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多摩の水 (iwadonosansou2)
2017-10-07 06:23:23
わたしは八王子に勤めていた頃、仕事で多摩湖に通いました。
その上流から下流まで楽しいポエムですね。
また教えてください。
返信する
多摩湖のプロ (tadaox)
2017-10-07 21:16:02
(iwadonosansou2)様、仕事で通うということは、奥多摩湖について詳しくご存知なのでしょう。
教えていただくのはこちらの方だと思いますよ。

それはともかく、湖を周回して山梨県側に抜けたことがありますが、実に奥まったところへ来たんだなあと感激したことがありました。
今回お立ち寄りいただき、ほんとうにありがとうございました。
返信する

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