ふくろう
(無料ウェブ画像)より
鳥と呼ぶには不器用だけど
それでも狩りはうまいほう
枝がしなって落っこちそうだが
気を逸らさずに獲物を見張る
鋭い目つきに大きな黒目
耳には高性能の集音器を備え
地上で野鼠が動いたりすれば
ピクピクと反応して一気に襲う
でも失敗はしょっちゅうさ
クルマのライトに目がくらみ
窓ガラスに当たって気絶して
動物病院に入院したこともある
冷や汗かいた記憶がもう一つ
禁止されているはずの道具の中の
カスミ網という罠を仕掛ける者がいて
危うく捕まるところだったんだ
生きていくには苦労がつきもの
フクロウよりはクロウが似合うなんて
自慢げに言う仲間がいるけど
ふくろうにとっては浮薄の極みさ
そろそろ禁猟期が明ける季節
ヤマドリと間違えて撃たれちゃかなわない
樹木に隠れて猟師の目を避ける
夜になるまで寝たふりをしよう
満月の光を浩々と浴びながら
沈思黙考するミミズクを見たことがあるかい
ガサツな物音に反応する品性のなさを嘆く
夜の哲学者を知ってるかい
(2019/02/23より一部修正して再掲)
* 参考=ミミズクとフクロウは、同じ「フクロウ目」に属し、厳密な違いはないとされているが、見た目で耳のような<ミミズク角>を持つものを「ミミズク」と呼んでいるようである。
ミミズク
(ウェブ画像)より
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます