モミジアオイ
(城跡ほっつき歩記)より
キャハハ あんたいつそこに不時着したの?
ドナルド・カーチスとのドッグ・ファイトに破れ
アドリア海に着水したはずではなかったのか
ピッコロ社に修理に出す途中で休んでいるのかな
モミジアオイは まるでプロペラだね
ポルコの愛機と同じロッソ・コルサ(赤)じゃないか
『紅の豚』よ あくまでも空高く飛んでくれ
賞金稼ぎの遊び心が 今の世にも必要なんだ
ハイビスカスの情熱を引き継いで
紅葉葵が燃えさかる季節なのだろうか
それともやはり ポルコの勇敢さに憧れているのか
歌姫ジーナの情熱を共有しようというのだろうか
戦争はイヤだが 戦争ごっこは大好き
男は 疲れた中年男のためのストーリーをアニメにした
現実は悲惨へと向かうが 夢は空の彼方をめざす
そっと見守るアドリア海が男の生きざまを称える
モミジアオイよ いつまで不時着しているのだ
少女フィオの献身的な手当てをうけて早く空に戻れ
ドナルド・カーチスとのドッグ・ファイトが待っている
空賊の来襲を告げるマダム・ジーナの愛情も昔のままだ
<参考> 『紅の豚』
畑のはずれでなど目にする「モミジアオイ」に着目いただきありがとうございます。
「空を飛ぶことができる」なんて、すごく嬉しいですね。
茎が丈夫で固いことから、たまに木本に間違われますけど、元々は北アメリカ原産アオイ科の耐寒性多年草で、日本国内では農家の庭先や畑の隅などでたまに見かけることが多いと思います。
花色は花弁の先が尖り朱色のものが本来種で、丸くてより赤みを帯びたものが変種とされているようです。
その色合いや花姿は決して優雅とはいえないのですが、盛夏から秋にかけて盛んに開花する印象深い草花です。
余りまとまって植えられているのをまず見たことが無く、例えて言えば「畑の道路際に所在無げに自生している」という表現が似合っているようにも思われます。
このため、おおむね同時期に開花するタチアオイやムクゲなどの仲間と比べますと、幾分お目にかかる機会が少ないかもしれませんね。
それでも夏が終わり秋に差し掛かる頃、夏の余韻を引きずり少し葉を枯らしながら風に吹かれる様子は、「くるくると回るカザグルマ」のようにも思えて深く印象に残っています。
その一方で花の季節が終わると、何の植物なのか忘れられてしまうこともありそうです。
いつもご紹介、ご利用感謝申し上げます。
この花が自生している姿を現実に見たことがありませんので、所在無げにと言われると心がそそられます。
ハイビスカスにも似ているので、派手な花かとも思いましたが、なんとなく不器用な感じもして、ポルコのイメージに重なるのではないかとほっとしました。
画像のみならず、撮影時の様子など教えていただき、いつも感謝しております。