さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ロンドン塔 3

2011年02月10日 | 英国


ロンドン塔には3重の堀がめぐらされており、それを通じてテムズ川に出られます。
中世の頃、ロンドンの通りは家畜や人間の糞尿、生ゴミが散乱しており、
そのものすごい悪臭に耐えかね、王族は陸路でなくこの水路で行き来をしたとかw



内部ではこういった武器などが陳列されています。



 ロンドン塔の血塗られた歴史を刻むもうひとりの主人公は、ヘンリー8世です。こやつは大変なインテリでスポーツにも長けており、王子→王様コースというサラブレッドの頂点なものだから、そりゃあモテたでしょう。それで女がらみで血を見たのでした。

 時は16世紀、ヨーロッパでは宗教戦争が勃発した時代でした。当初英国はローマ・カトリックの傘下にありました。ルターがカトリックを批判してプロテスタント運動を立ち上げたときも、ヘンリー8世はルターの宗教改革を批判してローマ教皇から称賛されるほどカトリック擁護者だったのです。

 でもね、カトリックは、離婚&再婚を認めていなかったのですよ。そこで女房を変えたかったヘンリーは、ローマと決別してしまったのでした。「
認めてくれないならもう言うこときかないもんね。いいヨーだ、こっちで別に『英国国教会』というのを作って、そのトップにはオレがなるもんね」ときたもんだ。結局ヘンリーは次々に6人の妻を持つことになりました。それで満足だったのか?

 それで誰の血を見たかというとですね、自分に反対する人間はどんどん処刑してしまいました。なかでもひどい、と思われるものは、まず『ユートピア』の著作で知られトマス・モア。こりゃ立派な人文学者で、官僚職のトップである大法官も勤めるような優秀な人材でした。しかし「ローマと喧嘩するのはいかがか」と助言したことでヘンリーが激怒。


なにっ!わしに反対するのかっ!離婚できんぢゃないか!新しい嫁さんもらえないぢゃないかっ!

(╬゜益゜)ピキッ

いえ、国のことを考えますと、ローマと決別するのは心配なのでございます・・・。

わしに反対するのだなっ!はっきり賛成と言わんかいっ!

反対とは申しませんが・・・w(゜゜)w 沈黙をお許し下さい・・・。

反逆罪で断頭台だっ!!!


 たまらんなー。さらにヘンリーは6人の妻のうち、ふたりを処刑しています。なかでも二番目の妻アン・ブーリンは、ロンドン塔ベル・タワーで処刑され、いまだにその亡霊が出ると言われています・・・。ひっひっひぃ~~~(^益^)ウラノメシヤデウラメシヤ~

 しかし女房を処刑してまで再婚するとゆーなら、最初から「お妾さん」という手もあったのになぁ。。。日本の殿様だって「側室」とかいって沢山の愛人がいたではないか。ヘンリー8世はそういうふうに他にヲンナを作らず、ちゃんとケッコンする「真面目?」なヲトコだったのか?それならやはり「離婚」は認めなければならないのかな。だって「まじめ」に「つれあいは一生あなただけ。神様の前で誓いませう。生涯あなただけを愛します。結婚生活には愛がなければいけません。愛がなくなったら偽りの結婚生活。それは正しくありません」なんて考えたら、ほぼすべての結婚は数年もたないのではあるまいか?と言った人がいます。どうなんだ?

わたしの友人が結婚後3年ほどたったときの会話を思い出します。


最近どう?夫婦生活はうまくいってるかぁ?

ほんとまいりますよ。この頃「死なねえかな」と思ったりするんですよ。。。

ぐはっ! (=゜益゜)y-~~

ほんとね、三浦和義の気持ちわかりますよォ~。

注:三浦和義とは「ロス疑惑」で有名になったやつです。女房に多額の保険金をかけ、女房殺しを依頼したという疑惑をかけられて、奥様番組で大騒ぎだったのです。


ホォォ・・・と思ったわたしは、別の宴席でその話を持ち出した。


オレの友達でさ、ミウラカズヨシの気持ちがよくわかるってやつがいたんだよな~。

未婚女性H: え~~、ほんとですかぁ~~、Sさんはどうですかぁ?

既婚男性S: そう思わないやつがいるか? ( ゜Д゜)y-~~



        キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!



 
ヘンリー8世は殺しを依頼する必要もなく、自分の権限で女房の首をちょん切りました。そして妻6人!3人目くらいから、こいつと結婚することになった女性は、死の覚悟だったのではないでしょうか。やりたい放題の王様は幸せだったか?いやあ、ふつうの人の6倍以上苦労して大変だったかもしれませんネ。



ロンドン塔の裏に出れば、そこはテムズ川にかかるタワーブリッジ。
いつも観光客が散策しているほのぼのムードです。
なんかね、「シャバに出たなぁ」という気分になるんですよ…(^益^)