さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ロンドン塔 2

2011年02月08日 | 英国


  前回はきらびやかな王冠の話などをしましたが、ここロンドン塔の本質を語るものは、地下で行なわれた拷問です。ゴウモンなんですよ・・・。本当に使われた車裂きやらなんやらの道具が陳列されているのです。

うしぇー!

 なかでも残酷きわまる逸話はリチャード三世です。こいつは王様である父親が病気で死にそうと見るや次の王様になるために、王位継承権を持つ兄ちゃんやらまわりの邪魔者を片っ端から殺してしまいます。あげくのはてには、いずれ問題になりそうな兄ちゃんの幼いふたりの子供までロンドン塔に連れ込んで殺してしまいました。そして晴れて念願の王様になるのでした。のちに戦死し、死体は裸にされてさらしものになるんですけどw

 リチャードに殺されたふたりの子供のガイコツはですね、その後140年も経ってからここで発見されたんですよ・・・。
 
血統が権力と結びつくと、必ずいつかもめ事になります。常に長男が長男に王位を継承してゆけばよいのですが、もちろんいつもそううまくいくわけではない。長男が死ねば次男に王位継承権が移る。しかしその長男に男の赤ちゃんがいたら?そいつが成長すれば、いずれ長男の長男として王位継承を主張するかもしれない。だからリチャードは子供のうちに殺してしまったのです。

 それだけではなく、権力の座をほしがるものは「何代か前にあのときこっちのはずだったのだから、その直系をたどれば俺になる」だのなんだの、いくらでもいちゃもんはつけられるのです。そういうものには自然と取り巻きができてくる。自分の支持する人間が王位につけば、いま権力を持っている連中を追い出して自分が高位を得ることができると。

 だから血統というものは常にうさん臭く、血生臭い権力争いの元となってきたわけです。それでも人々は、「特別の人間」を作り上げてまつり上げたい欲求を持つものなのですなぁ。。。


さて、上の画像は実際に使用された首切りの道具でつ(゜゜)

力持ちの大男がおもいきり振り下ろしても、人間の首ってなかなか切れなかったそうです。だから何度も何度も…。

実際の場面を想像するとゾッとしますねw

だからフランスのギロチンという人が、スパッとやれる道具を開発しました。

でもそれに自分の名前をつけられて、これだけ世界中に知られるようになるとは夢にも思わなかったでしょう。「ギロチン送りだよ」なんてなぁー。お気の毒さまですw

ついでに連想してしまうのが、煙草の成分を発見したニコチンさんですなぁ^^;

あの人だって、「ニコチン何パーセント」だとか、「ニコチン中毒」なんて知らないやつに言われ、後世末永く忌み嫌われるとは思いもよらなかったことでせう。申し訳ございませんのう(^益^;