さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ウィンザー城

2011年02月14日 | 英国


  ロンドン西の郊外に、そのウィンザー城はあります。現在の女王様、エリザベス2世が週末を過ごしているそうです。つまり私は女王様のお留守の間に王宮に入り込んだ外国の平民というわけですね(^益^)b

 
この宮殿は、約1000年ほど前に、イングランドの初代王、通称「征服王」と呼ばれるウィリアム1世によって建てられました。この人だって、言ってみれば外国の平民から生まれた庶子ですぜ。こんなことを言うと怒られそう。言論の自由万歳w まあ読む人も少ないですから(^^)

 
フランスの北西部、ノルマンディー地方の君主にロベール1世という人がおりました。そいつが皮なめし職人の娘に産ませた子供がのちにイングランド王ウィリアム1世となるギヨームでした。ギヨームとは、英語でウィリアムのフランス読みです。

 
当時英国は7つの王国に分かれており、また外国勢力も四方からこの島の覇権を狙っておりました。一時デンマークのデーン人の支配下におかれることもありましたが、ウェセックス王家のエドワードが王位につきました。そのエドワードが後継者を決めないうちに死んでしまうと、国内外あちこちの勢力がイングランド王の継承を主張しました。

 
そこでノルマンディーからギヨームが、自分がエドワードから次期イングランド王の約束を受けていたと攻め入り、英国を支配したのです。これを英国の歴史では「ノルマン人の征服」と刻んでおります。つまり英国王室はフランスにその源があると言えるわけですね。



いつも観光客でいっぱいですw



厨房です。英国でいったいうまい料理ができたのでしょうか…( ゜Д゜)y-~~

ちなみにノルマン人(いわばフランス人)の征服後、大陸から来た支配階級の言葉が自然と「高級」ということになりました。beef とフランス語から来た言葉を使うとオサレ、というわけです。vichyssoise(ヴィシソワーズ)と言えば何かカチコイイ。じゃがいもを裏ごししたスープなんですが。 escargot(エスカルゴ)と言えば高級料理ですが、'snail' 「
カタツムリ」と言えばゲテモノですよね。

日本も何だか似ています。「じゃがいも」というより「ポテト」といったほうが偉そうだし、「ゴハン」は高級料理屋で皿に盛って出てくると「ライス」です。英語だと高級そうに聞こえる、と言われたら、英国人は苦笑いするでしょうね^^;


英国の料理はそもそもまずい。それが学校の給食となれば考えるだけでも恐ろしいですよね。あんまりまずいもんで、しばらく前にフランスの有名なシェフが英国の学校の給食を改善しようと雇われました。そしたら英国の子供たち、「こんなん食えねえ」とそっぽを向き、チョコレート・バーをかじったり、外でファスト・フードを食べたそうです。結局大失敗だったとか(^益^;






注:これは蚊帳ではありません。。。
こんなところに寝てよく眠れるのか?
w(゜゜)w