山谷の飲み屋で昼間からはしごをして、少々酔っ払ってすぐ隣の吉原ソープ街を
通りました。ここを抜けて入谷のほうへ出ると、かつて住んでいたエリアになります。
ソープランドは、むかしは「トルコ」と言いましたね。トルコの国から苦情が出て、
名前が変わったわけですが。私は高校生のとき、この界隈で新聞配達をしたことが
あります。店名が「トルコ尼寺」とか、「トルコ スチュワーデス」だとか、
「トルコ大奥」なんてのも印象的で覚えているなあ~^^
私が小学生か中学生だった頃、お父っつぁんが朝っぱら、「俺、きのうトルコ行った
んだよ!」と家族全員の前で言いました。おっ母さん、兄き、幼い妹も全員黙り
ました。私はちょっとあとで「サウナ」の間違いだろうと気づきました。会社の
同僚たちと行ったらしく、初めての体験で嬉しかったようです。
しかし、言い間違えたその瞬間、全員がしらけて黙りこくり、言い間違いに気づいて
いない本人はその変な雰囲気に黙ってしまいました。あ~ん、かわいそー(´;д;‘)ノ
んで3軒目、三ノ輪のこれまた古~い居酒屋へ。(あ、もちろんトルコには入り
ませんでしたよ^^;)
場所に迷い、店に電話をかけました。貫禄の女将さんの声が出ました。
すみません、三ノ輪の駅の北にいるのですが…。
パチンコ屋のすぐ裏!
あの、それは線路の北側、南側?
パチンコ屋のすぐ裏だから! ガシャン!!!
ひどすぎる…w
なんとか見つけ出し、中に入るとこれまたタイムスリップ状態の雰囲気。
昭和の世界から抜け出た女将がせかせかと取り仕切っている。基本「忙しい
あー忙しい!」と動き回り、まったく愛想がない。かといって冷たいわけでは
ないのです。「あ~、あんた電話してきた人?」と一応の気遣い?
とにかく、自分が常にフル回転で店を切り盛りしている、というのでないと
いけないのです。こういう名物女将、下町の店にはあちこちにいました。
割烹着で、シイタケみたいな髪型です。苦手な人も多いでしょう。
一方、これもありがちですが、料理を作っているオヤジは恐ろしく無口。
徹底的に最初から最後まで無言でした。このご夫婦は博物館ものでしたねェ。
さて4軒目は鶯谷の路地裏にある、古さで有名な居酒屋にやってきました。
しかしここで友人がストップ。「あれっ!入らないの?」と驚きましたが、
考えてみれば酒を全く飲めないのに、3軒も付き合ったのですからね。
それにここは、飲まない客はとても入らなそうな雰囲気。
私ひとりで行くかとも迷いましたが、すでに3軒でだいぶ酔っているので、
この店は次回に、ということになりましたー。