歩くと1時間以上、というティリンスの古代遺跡からですが、運よくバスに乗れた
ので、あっさりとナフプリオンに帰ってくることができました。
この街には「ペロポネソス民俗博物館」があり、探しましたが簡単には見つから
ない。すると最初に食事をしたレストランのすぐ近くで、顔見知りになった店の
おじさんがいたので聞いてみた。すると近所の知り合いがゾロゾロ出てきて話を
して、どこにあるのかを教えてくれました。ギリシャではみんな親切で、すぐに
こういう雰囲気になると聞いていましたが、その通り。
「みんなヒマなんだよ」という話も聞いたことがありますけど(^益^)w
入口はこんな感じでした。博物館といっても目立たないのです~。
日本の地方都市でもありますよね、こんな「郷土資料館」的なもの。
もちろん(?)ヒマそうな入口の職員ひとり以外は誰もいませんでした。
地元の人は来ないですよねえ。
貴族の子供は、こんな贅沢な玩具を持っていたとー。
そしてアフリカから輸入したココアやコーヒー、インドから持ってきた紅茶などを飲んだのか。
シュリーマンの幼い恋
シュリーマンは、幼い頃から伝説の古代文明を発掘するつもりであるとか、地元の村にまつわる神秘的な話ばかりをしており、まわりの人々は彼を笑いの対象にしていた。しかし隣村の小作人の娘、同い年のミナは、彼をあざけるどころか、真剣に彼の話を聞いてくれて、将来の計画に賛成してくれ、2人は永遠の愛と誠実を誓ったのでした。まだ7歳です。(*´д`*)ノシ
この幼い恋人たちは、「死んだ盗賊の血の石像」、「恐ろしい暖炉の不吉な継ぎ目」、「城壁の中の秘密の通路や地下道への入口」などを一緒に見たり探検したりした。そして将来は様々な神秘を調べ、最後にはトロイの町を発掘しようと約束したのでした。
のちにシュリーマンは母を失い、ミナと会う機会を失って年月が流れた。シュリーマンが職業学校を終えて商店の小僧となって働きに出るというとき、偶然にも二人はめぐり合う機会を得た。ミナは14歳になっており、2人の目が合うとたちまち涙の雨にくれて、一言も交わさずに抱き合った。そして何も話をできないうちに、ミナの両親が部屋に入ってきたため、そのまま別れることになってしまったのであった。ミナが自分をまだ愛していると信じたシュリーマンは、子供ながらもたゆまぬ精励によって出世し、彼女に値することを示そうと固く心に誓い、自分が独立の地位を得るまでは彼女が結婚しないようにと神に願ったのであった。
シュリーマンはその後懸命に働き、オランダの会社で認められ、ロシアとの貿易で力を発揮し、24歳になってペテルスブルグとモスクワで大きな成功をなして独立の地位を確立したとき、自分の経歴を述べてミナに結婚を申し込みたいと手紙を書いた。一か月後の返事には、ミナが数日前に他の人と結婚したと書かれていた。彼の自伝には、そのときの衝撃と苦しみが長々と綴られています。それは一生引きずったのですね。。。