考古学博物館は、シンタグマ広場の正面にあります。夜になると人が賑わう
街の中心地にあるのです。
こちらはミケーネ時代の甲冑。先ほど見てきたティリンスの遺跡から出たもので、
シュリーマンが発掘したものでしょう。
あちらでは石ばかりでしたが、こんなものが埋まっていて、続々と出てきたわけ
です。なんとエキサイティング!
よくもまあ、ほぼ完璧に残っていたものです。3000年前とかですぞ。
酒を飲んだのかしら。(^益^)w
ホネもありました。死んでから長い間おかれていて、掘り出されてさらし者^^;
埴輪みたいですね。おっぱいからして女性(*´д`*)
シュリーマンの語学習得法
シュリーマンは、驚くべき語学の達人であった。母国語はドイツ語であるが、外国語として操ることができたのは、彼の自伝によれば英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スウェーデン語、ポーランド語、現代ギリシャ語、古代ギリシャ語、ラテン語、アラビア語、ヘブライ語などである。彼は自分の記憶力が「弱い」と言っているが、恐ろしいほどの天賦の才に恵まれ、また信じがたいほどの忍耐力と集中力、継続力があったのであろう。
彼の父親は牧師であったから、ギリシャ語はできなくてもラテン語には通じており、シュリーマンは幼少期に父親からラテン語を学んだ。10歳のときには、古代ギリシャの歴史や古典文学について、ラテン語での作文ができたという。
しかし家庭状況の悪化のため、その後は勉強する機会を得ることができず、食品店の小僧をしているときには、品行不良で退学になって落ちぶれた若者からホメロス(古代ギリシャ語)の詩の暗唱を聞かせてもらい、そのうちの一語もわからなかったとはいえ、いつかはギリシャ語を学ぶ幸福を得られるようにと祈願するのであった。逆境が学びへの憧れと意欲を生み出すのでしょう。
無一文になってオランダの事務所で職を得たとき、きちっとした読み書きができるように、給料の半分を費やして語学の勉強をした。冬は寒く夏は酷暑の屋根裏部屋で、麦の粥をすすりながら英語の勉強をし、その体験からひとつの語学習得法を学んだのである。
多く音読。翻訳はしない。毎日1時間をあてる。常に興味ある対象について作文をし、教師に添削をしてもらう。直されたものを暗記して、次の時間に暗唱する。日曜には英国教会に行って説教を聞き、それを低い声で口真似をする。寸暇を惜しんで、いつでも何かを暗記する。すると3か月後には、英語の散文20ページを、3回通読しておけば文字通りに暗唱できたという。英語の古典作品を、夕方に読んだら夜中に暗唱できたという。
続けてフランス語も古典文学を暗唱できるようになり、その後はどのヨーロッパ言語も、この同じやり方で流暢に話して書くことができるようになるまで、ひとつの言語に6週間以上は必要としなかったという。
一度古典作品を暗唱できるようになると、その外国語訳がわかる。フランス語で書かれた文学作品のギリシャ語訳を手に入れると通読し、辞書を使わずに理解できるようになり、6か月で現代ギリシャ語を習得。古代ギリシャ語は3か月で済んだという。辞書なし、文法規則の習得なし、おそるべし。
それにしても、ギリシャ語、ヘブライ語、アラビア語なども短期間で習得できるものか?化け物レベルでしょう。