さてさてかなたに見えているあの函館山の麓の我が家まで帰るぞ。バス停の時刻表を
見ると、あと1時間。小さい掘っ立て小屋の中には椅子があるので冷たい風を避けて
座っていられるが、そこに1時間いるのもなあ。。。
幸い道は海岸線の一本道だし、函館に向かってしばらく歩くか。疲れたら先のバス停で
待てばいい。
集落ごとに神社があります。古いのかもしれないね。
風は強いが、先月のように凍りつくような冷たさではない。天気もいいしな^^
素敵な廃屋がありました。きちんとメインテナンスしてれば立派な屋敷なんだが。
うしろには戸井線跡だなあ。
歩いていると10分おきぐらいにバス停があります。風よけがあるので少し心惹かれたが、
まだ40分くらいあるのでまだ先へ行く。
こんな海岸をひとりひたすら歩いていると、「ぼかぁしあわせだなぁ♪」なんて別に
思うわけないんだが、辞めた職場の同僚たち、友人たちは今頃せっせと働いている。
そっちの立場だったとき、花粉症に苦しみながら働いていたとき、夢見ていた放浪
生活がいま実現しているんだ、と思えばありがたく思うよ。それに東京に戻ったとき、
のちになってこんな日々を思い出し、しみじみよかったなあ、という思い出になるん
だよ^^
あちこちで昆布を干していました。いまが収穫期なのか?海岸の岩場で人がうつぶせに
なり、顔を海に浸けているのを見ました。「まさか溺死体?」とギョッとしたが、見て
いると海藻を採っているいるのでした。けっこう驚いたよw
次の集落付近ではカモメがたくさん。餌を獲っているようでした。
近づくといちおう離れていきます。
ここの住民たちは、よそ者がカモメの写真なんか撮って何が楽しいんだ?と思う
ことでしょう。その人たち、東京に来たら俺が通学で通っていた浅草寺の境内や
いま住んでいるところから電車で10分の渋谷のスクランブル交差点の写真を撮るん
じゃないかあ?
こんな感じのバス停もありました。「白い浜」って、そんなのないけど?
風が吹きつけるので、まだ先へ行くぞー。
スタートからかれこれ2時間以上歩いています。いったいいくつ神社を見たことか。。。
おう、「釜谷富士」だってさ。きれいな円錐形。
船乗りにとっては、すぐにわかる形の山は目印になって重宝したそうです。
おお、素敵な古い家。上にある新しい高そうな家よりもいいなー。
波を見ていると飽きませんが、ちと風が強くてな^^;
かれこれ数キロは歩いたぞー。
バスが来るまであと10分ほどになったので、ここで待つことにしました。乗ってみると
次のバス停は近くて、さらに風よけの掘っ立て小屋があったので、そっちにしとけば
よかったな^^;
だいぶ歩いて、運賃が行きは930円だったのに、帰りは710円でした。
バスは街に戻ってきて、柏木町を通ったので途中下車して「なごみの湯」に入りました。
まだ酒場にはちと早いからな^^;
温泉のあとは大門で酒場に入り、昼がパン一個だったのでザンギを♪
そしてなじみの「バーかなざわ」で仕上げをしたのでした。