翌日には早速北京から烏魯木斉(ウルムチ)へ飛びました。
飛行時間は成田から北京へ飛んだのと同じくらい。はるか西方の都市です。
「都市」と聞いて、「へ?」と思いますか?
そうなんです。大都市w(゜゜)w 高層ビルが並び立ち、大通りは片道3車線。
車は混雑しています。
ここは「世界でもっとも海から遠い都市」だそうです。ユーラシア大陸の真ん中。
タクラマカン砂漠とゴビ砂漠のはさまれたオアシス都市。それがまあ大きいこと。
そのウルムチに、チェングォが西安大学時代の友人を訪ねるのに、私も
同行させてもらったわけです。中国人は親戚でも友人関係でも、親しい人の
親しい人は、大変大事に思ってくれます。なので見も知らぬ外国人の私でも、
このウルムチの人はとっても歓待してくれるのです。
前を歩いているのが、右がチェングォ、左がその友人です(^益^)
さすが中国、歩いていると呼び込みがワンサカ寄ってきます。
「ホラ、うちで食べてって!新鮮で安いよ!!!」という感じです。。。
夕食に、ウルムチらしい食事を提供してくれました。オープン型レストラン?
どれかの店に決めると、うしろのテーブルで食べるのです。
新疆ウイグル自治区にはイスラム教徒が多く、豚や牛は食べずに、羊を食べます。
この友人もイスラム教徒なんです。
肉のみならず、魚や野菜などもふんだんに並んでいます。
そして「あれとこれとそれねー」と選んで注文。
こんなのもありますが、私は当然パス(^益^;イヤーン
やはりメインはこのように、羊の肉をスパイシーに焼いたもの。
そこそこカライw
この魚はぐりぐり回って焼かれております。
私は数々の国を旅してきましたが、どこも食事の盛りが多い。
どこでもそう感じるんだから、日本は世界で1,2を争う小食、小盛りの国のハズだ。
その日本でも、私は特に小食と自覚しておるのです。
このウイグル人、「ほら食べろ―!」と歓待のつもりで景気よく注文してくれる
わけですが、頑張っても数本なんだよー。それに辛いものをあまり沢山食べると、
腹のなかがグリグリゆっちゃうしー(゜゜)
ところで、こういうところで豪快に食べていると、ポケット・ティッシュを売りに
来たりする人がいます。このときはおばーさんで、横にロール・ペーパーが
あるのに、わずかな金額で買ってくれと言います。
このウルムチ人は、あっさりと冷たく追い払っていました。私は真夜中に近い
この時間に一生懸命小銭を稼いでいる老女が可哀相になりました。でも相手を
しているときりがない。次々来るんだもんw
別のおじーさんが、小銭をほしいと言ってきたときも拒否。チェングォと友人は
少し恥ずかしくなったようで、「日本にも乞食がいるの?」と聞いてきました。
私が小さいときには少しいたかなあ。「いまは政府が生活保護を支給している
ので、いなくなったよ。もちろんいろいろ問題はあるけれど」と答えました。
問題は大きな貧富の差を生みだしている政策にあるわけで、悪いのは物乞い
じゃないんです。
ちなみにモンゴルの帝王、クビライ・カーンは、この地を訪れたマルコ・ポーロに
よれば、広く集めた税金を、手厚く貧民救済にあてていて、物乞いはいない
ようにしていたとか。実に800年前のことです。
さて我々に小銭を拒否された老人は、我々の食べ残した枝豆を、ビニール袋に
入れて去って行きました(´;д;‘)ノ
向こう側に座っていた人たちを盗撮(^益^;
ここには中東、ロシア、カザフスタン、モンゴル、漢人と、実に様々な人種が
入り混じっているのです。
ここ新疆ウイグル自治区は、中国から独立したいと動いている人もいるのです。
というわけで、それを許さない漢人がちっと威張っているカモ…。
この問題はまたあとで少し詳しくお話しませう^^
大量のお料理、ホントすごい
つい10日前にお会いした王先生と郭さんから、中国では月給分くらい(ときには2,3ヶ月分だって!)友人に食事をおごっちゃう、あまして捨てることになる話を聞いたとこ。
さきちさんの酒量がそうだねっ
中国人は、人を招くとものすごく歓待します。友達の友達でもそうです。そうなるのがわかっているので土産を持っていったりするのですが、そうすると3倍返しみたいにされてしまいます。きりがないって感じ^^;