塩釜の酒、「阿部勘」は私の大のお気に入り。いつもは純米吟醸を飲んで
いますが、このときは大吟醸も一緒に注文し、友人が来たのでさっそく
開けて飲み始めたのです。
純米吟醸を口にしたときは、いつも「爽やかでもやはり香り豊かで芳醇♪」と
嬉しくなるのですが、このときは最高峰の大吟醸を期待を持って口にしたと
いうのに… それほどの感動がないw(゜益゜)w
なんかもの足りない気がするのはどうしてだ?釈然とせず、しばらく飲み
続けていました。話に夢中になって盃を重ねていると、酔ったせいなのか?
だんだん旨く思えてきたのです。
それが、「香る!」だとか「フルーティ!」だとか「後味が豊か!」とか
高級酒にありがちな特徴があるわけではないのです。ひっかからずに、
いつまでも飲めてしまう。控え目で、出しゃばるどころかいるのもわからない
くらいに落ち着きがあるのに、よく意識して味わってみると全く欠点のない
豊かさよ!
一緒に飲んでいた友人が言いました。「仙人が飲んでいるのって、こういう
酒なんじゃないかなあ」と。わかる気がしました。一生これでもいいのかも
しれない。いやさりげなくても、それこそが至高の一品なのかも、と。
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