
僕は次男だったので一回り以上年上の兄ほどは、五月人形や鯉のぼりも少なかったのですが、それでも僕らの時代の鯉のぼりは、最近の単純明快な絵柄と違って、非常にリアルで風格のある手描き芸術でした。端午の節句は子供心にも嬉しいという浮かれた感情だけでなく、何か厳粛な祝儀の雰囲気に満ちていたように記憶しています。実際に畑で収穫した野菜や、砂浜で取ってきた貝類などを供えたりと、生活と一体化した季節のイベントだったように思います。
そんな千里山ですが、写真の鯉の滝のぼりが一年中見られるところがあります。以前ご紹介済みのどらえもんの風見鶏の下にあります。実際は雨水を伝わらせて地面に落とすもので、雨が降るとその水が落ちていく様が、鯉が流れに逆らって滝を上っていくように見えるのです。この発想はなかなかのものだと思います。
今日はもう一つの鯉のぼりとして、千里山.NETのWELCOME画面のアニメーションに鯉のぼり飛行船を飛ばしました。僕も負けずにちょっとモダンアート風のデザインにしています。