千里山ブラウズ

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花菖蒲の節句菓子

2007-05-04 00:16:30 | 千里山INFO
暇つぶしにコンビニで懐かしい『ビッグコミック・オリジナル』を買いました。「釣りバカ日誌」「三丁目の夕日」「あぶさん」「浮浪雲」など、ビッグタイトルの連載がまだ続いているのには参りました。
今号の巻頭カラーは、和菓子職人物語「あんどーなつ」という、和菓子屋で修行する可愛くて爽やかな奈津という女性が主人公の大人気漫画です。人情うんちく漫画の「夏子の酒」を思わせると言えば、どんな雰囲気の漫画か想像して頂けるのではないでしょうか。
そこで五月五日の端午の節句について面白い解説がありましたのでご紹介します。
端午の節句は男児のお祭りで、鯉のぼりを立てたり、武者人形を飾ったり、菖蒲湯に入ったりします。しかし実は‥‥元々、日本では女の子のお祭りだったのです。田植え前、早乙女たちが田の神のために社などに籠もり、穢れを祓い清める「五月忌み」をする、厄払いの日でした。
それが平安時代に入り、宮中で流鏑馬などの行事を行う日となり、この日の厄払いに使われる菖蒲が「勝負」や「尚武」にも通ずると、男児が菖蒲の葉で作った兜で遊ぶようになり、いつしか男児の節句となったのです。
和菓子の世界では、この端午の節句に柏餅や粽だけでなく、邪気を払い美しく咲く、花菖蒲も節句菓子として拵えます。
さて、千里山の和菓子の匠「高砂」でも小さな鯉のぼりのディスプレイと、柏餅・ちまきが季節感を届けてくれています。明日買いに立ち寄った時、花菖蒲の節句菓子のことを尋ねてみようと思います。