三々五々に上ってくる人と擦れ違いながら境内に近づくと、既に大きな煙が立ち上るのが家々の屋根越しに見えます。境内では顔見知りの千里山自治会の世話人さん達が、朝早くから集われブロックを積み上げて囲んだ中で、正月飾りの注連縄や裏白の葉が燻り、やがて炎となって顔を焦がすくらいの熱気を放っていました。
落ち葉を集めた焚き火などが市街地ではなかなか難しい環境となり、このような自然の炎に両手をかざして身体一杯に暖かさを吸収する機会も少なくなりました。そのような話題の中で、ある川沿いの蘆の群生を焼く行事が川岸の住民の苦情から中止の方向に動きかけたものが、川の浄化に蘆が果たす役割とその成長には焼くことが必要だという説明により、一転して支持の声が大きくなったことなどを知りました。奈良の若草山の山焼きのようなものでしょうか。多様な住民の意見は一つにはまとまらないと思いますが、何か納得できるテーマが出されればお互いに少しくらいの我慢はできるものだと思います。
正月飾りに付いている蜜柑は燃えにくいので外して貰いたいとか、落ち葉(ゴミ)と一緒に持ってくる人もいて困る‥‥また、千里山自治会の人だけでなく誰でも結構なので来年はご利用下さいということを言われていました。
※ 千里山神社の場所を意外に知らない住民が多いです。