NHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』が大好評のうちに終了し、大阪放送局制作の『てっぱん』に変わりました。タイトル通りに広島の尾道と大阪という2大お好み焼き地域が舞台となっています。
僕の故郷である徳島県美波町がロケ地となった前々作『ウェルかめ』の始まりから、ちょうど1年経ったのかと月日の速さを今更のように感じます。特にこの番組切り替えの時期が、秋が深まっていく頃というのも何かを想わせるのでしょうか。
尾道は以前から何度も映画や小説の舞台となっており、その坂道の多い風景も全国的に有名ですので、美波町のように住民挙げて舞い上がるようなことは無いと想いますが、『ゲゲゲの女房』の時と同じように他局でも色々と特集を組み始めています。先日、午後のワイド番組「情報ライブ ミヤネ屋」で読売系列の広島局と中継を結び、尾道の坂道に点在する緑彩空間や憩いのカフェなどを紹介していました。
女性アナウンサーがジブリアニメ映画の『借り暮らしのアリエッティー』のような設定で、緑の鬱蒼とした庭を歩きながら案内していたのが楽しかったです。良く見るとフリップには“アリエナイッティー”と書かれていました。髪を束ねた大きな洗濯ばさみが可愛く(後で先月30才になったばかりとバラされていましたが)なかなかお似合いでした。最後に大林監督の映画『転校生』にも使われたというオープンカフェで、ウェイトレスとして登場したのはご愛嬌でしたが、二つの夢のある新旧の人気映画がコラボレーションした感じで面白かったです。
これから『てっぱん』の主舞台は大阪に移っていくと想いますが、尾道の街の風景もまた時々は楽しめそうです。ちなみに僕の住む千里山もその名の通り坂道と階段が多いので、少しは尾道に住んでいる気持ちは分かるように想います。