今『HITOMI』というオリジナル曲を作っていて、大体のメロディーとテーマそして歌詞の一部が出来ている段階です。Cメジャーでこの季節らしくバラードになるのですが、Aメロのコード進行が
「: C/CM7→Am/○→C/CM7→Am/○ Dm/□→Dm7→G7sus4→G7 :」という繰り返しになっていて、Bメロが
「C/CM7→E7sus4/E7→Am/○→Am/○ □/Dm7→E7sus4/E7→Am/○→□/Dm7 ‥‥」と続いていくコード付けをしています。バラードなので少し雰囲気のある音の響きを採り入れようと考えました。
しかし、○と□のコード名が分からなくて困っていました。○はギター・コード譜でAmから人差し指のポジションのドを半音下げて開放弦(シ)にしたもので、□はDmから同じように人差し指のポジションのファを半音下げて開放弦(ミ)にしたものです。緊張感のある微妙に美しい響きが気に入っていて、昔から手癖のようによく使っていました。どちらもAm・Dmのそれぞれ3度の音なので♭3とでも付けるのかと想ったのですが、♭5は見たことがあっても♭3などは聞いたこともありません。
はたと思い付いて最近親しくして頂いている、ピアノ調律師&音楽家の松谷一広さんにメールでお聞きしてみることにしました。すると直ぐに返事をして頂き、「Esus4/onA(ベース音のEを抜いたコードです、Eの3度は弾きません。クラシックでは、根音・ベース音の省略形と言います)、そしてもう一つの方も同じようにAsus4/onDになります」とのことでした。そこで早速ギター・コード譜でEsus4とAsus4を確認したところ、○と□と良く似た構成になっています。この部分のコード進行はベース音をA・Dとした小さなクリシェとなっており、その僕の意図にも合致しており納得でした。
やはり学校で基礎を学んだ人の知識は違うなと、当たり前の感想と共にそんな友人に恵まれる有り難さを感じています。
【追記】その後、別の本に載っていたギター・コード一覧を立ち読みで見ていると、それぞれのコード名がAadd9とDadd9という表記で出ていました。コードは解釈によって色々な表記ができるのがとても面白いです。
【追記】またその後で知ったコード作成WEBアプリケーション「指板図くん」で確認したところ、やはりルート音やミュート音の設定によって違うコード表記になりました。このWEBサービスはこれからも便利に使えそうです。