先日のニュースで消費者ニーズの下降から商品券の利用者が減り、振興団体の維持も難しくなって廃止されていると報じられ注意を喚起していました。中には良く知られた文具券やミュージック・ギフト券、花と緑のギフト券などが採り上げられていました。
誰もが貰っても無駄にならない文具券やミュージック・ギフト券は、以前は入学や就職祝いなどによく利用され僕も贈ったり頂いたりしたものでした。そう言えば最近余り見かけなくなったと思いましたが、廃止になるところまで(例えば文具券は最盛期の1/3まで利用が減っているようです)なっているとは‥‥。少子化によるメイン・ユーザーの減少もあるでしょうし、インターネット通販(Amazonなど)の普及で街の書店が閉店したりといった社会環境の変化も大きいのでしょうか。iPodを始めとするデジタル音楽サービス企業が展開するオリジナル・ギフトカードとの競合など、従来のCDを対象としたミュージック・ギフト券にも同じ構造が想像されます。
時代の変化に撤退を余儀なくされるのは仕方のないことだと想いますが、今回の廃止の仕方には情報の周知や払い戻し期限などいろいろ問題があるようです。特に情報の周知規定が法律では甘すぎることから、実際的には一般にほとんど知られていない状況です。中には2つの全国紙の片隅に小さく一度だけ広報したということで済ましたケースもあるようです。これでは消費者のためではなく業者よりの行政と言われても仕方がありません。
急遽、管轄の金融庁のサイトには「商品券(プリペイドカード)の払戻しについて」のページで、「資金決済法に基づく払戻手続実施中の商品券の発行者等一覧」(EXCEL:128K)というエクセル・ファイルがダウンロードできるようになりました。余り知られていないものの中に確かに花と緑のギフト券や全国共通文具券も見られます。
台所の片隅や机の引き出しの中に使われずに眠っている、商品・ギフト券のことを一度調べてみられてはいかがでしょうか。