昨夜は深夜までサッカー・アジア杯の準決勝となる日韓戦をテレビ観戦しました。平均視聴率が34.2%ということですが、時間帯を考えると多くの人々がこの試合を固唾を飲んで見守ったことが分かります。
「中東の笛」と言われる不可解なジャッジによりPKを献上し先制されましたが、最近の日本代表の攻撃力に期待し始めているのか意外に落ち着いて楽しめました。案の定、本田・長友の素晴らしいラン&パス攻撃、そして試合を通じて走り回ったフォワードの前田がゴール前で合わせ、前半の内に予想通り同点としてくれました。
延長戦では逆に中央突破を仕掛けた岡崎に対し、ラッキーな“イエローカード無し”のPKが与えられ、何か審判も帳尻を合わせた感じでしたが、捨て身のパワー・サッカーを続けてきた韓国に終了間際にこぼれ球をねじ込まれ再び同点になりました。
南アフリカ・ワールドカップでPK戦に散った日本代表でしたが、なぜか昨夜は勝てそうな予感がしながら見ていました。最近の選手達の言動や表情に自信が現れ、サッカーをするのを楽しんでいるように感じられます。それは幸運を招くサイクルだと想います。
日韓共に惜しい得点チャンスがたくさんあり、どちらに勝利の女神が微笑んでも不思議ではない試合だったと想います。ただ韓国をシャットアウトしたPK戦に関しては報道インタビューで語られたように、GK川島のワールドカップでの不本意から学んだことが大きかったようです。これからの日本代表には新たに、PK戦に持ち込むという選択肢が出来たのではないでしょうか。
試合後には韓国選手も握手を求めてくるのが見られ、両軍が死力を尽くして戦った後の清々しさを感じました。アジア人には見えないオーストラリアに、きっと勝ってくれという願いを託されたのかも知れません。30日午前0時からの決勝がとても楽しみです。