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ザック・ジャパンがアジア杯制覇!

2011-01-30 14:45:51 | Weblog

 29日深夜からカタールのドーハで行われたサッカー・アジア杯決勝で、ザッケローニ監督率いる日本代表はフィジカル優位のオーストラリアのパワー・サッカーに苦戦しながらも、GK川島の奇跡的な好セーブ連発に象徴される集中力と、途中出場したFW李忠成の美しすぎるボレーシュートで勝利しました。
 予想されたシンプルにゴール前に蹴りこんでくるオーストラリアの攻撃ですが、何度もこぼれ球をゴール寸前まで運ばれる展開に、テレビ観戦していた僕はもう駄目ではないかと諦めかけていました。残念ながら香川に替わり出場した藤本もいきなりの大事な試合とあってか、思いきってドリブルやミドルシュートなど高く評価されていた持ち味を出すことが出来なかったように想いました。こぼれ球の運命によりいつかは守備にも綻びが出ると予想されました。
 しかしその状況の中でオーストラリアの一貫したスタイルに対し、ザッケローニ監督が長身で空中戦に耐えられる岩政を、続いて前田に替えて元気な李を投入することで攻守に活を入れ一点勝負に出ました。結果的にこの起用・采配が大勝利を日本チームに呼び込むことになりました。
 相手の力や試合の流れを冷静に読み切り、絶妙な選手配置のパズルを正確に解いたザッケローニ監督への選手の信頼は高まるでしょう。振り返れば予選リーグと決勝トーナメントを通じ、途中出場した選手の活躍で勝ち上がってきたと言っても過言はないと想われます。それだけいろんな選手の特徴や持ち味を把握し、試合の流れで必要な手を打っていける戦略分析能力はザッケローニ監督の強味だし、代表に招集された選手もいつ声が掛かっても良いようにモチベーションを維持できます。キャプテン長谷部がインタビューでよく言っていた団結力やチームの一体感も、この監督自身が創り上げていったものではないかと想いました。
 この試合も延長となりやや睡眠不足の日曜日ですが、ザック・ジヤパンがサッカー・アジア杯に勝利したことで、火山噴火や鳥インフルエンザそして大寒波と苦難続きの日本も少しはホッとできる一日となりました。

【追記 2011.2.4】李選手の劇的な決勝ゴールをアシストした、サイドバック長友選手のセリエAの強豪チーム・インテルへの移籍が発表されました。長友選手ト言えば体幹トレーニングが想い浮かびますが、小柄な日本人が世界で闘うスポーツの中で、このトレーニングに関してはより研究・導入が検討されると想われます。