千里山ブラウズ

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ニュージーランドで震災

2011-02-23 09:22:57 | Weblog

 昨日ニュージーランド南島の美しい街クライストチャーチで大地震が発生し、多くの日本人の語学留学生が建物の崩落に巻き込まれ行方不明となり安否が心配されています。富山市民学園ということで学生の年齢も若い方達ばかりでは無いようで、地震発生から72時間が生存率の勝負と言われる中、一刻も早い救出活動が行われることを祈っています。
 僕が独立前に勤めていたデザイン事務所に同期で入った女性のMさんが、5年くらいして語学留学のために退社しニュージーランドに渡ったのはもう20数年前のことですが、その頃から風景や街の美しさは良く聞かされていました。今回被災したクライストチャーチという街の名も出て憶えています。テレビ映像で流れる崩壊した歴史的な建物の倒れる前の姿や、少し離れると広がる郊外の自然の豊かさを見ると、この街が観光だけではなく語学留学者にとっても魅力的な場所だったことが分かります。
 先日NHKの「ブラタモリ」という番組(再)で横浜の現在と歴史が紹介されていましたが、大正12年の関東大震災でほとんど全ての街並みが崩壊し、その瓦礫の上に現在の横浜市街が作られた様子がCGで再現されていました。煉瓦で出来た洋風の立派な建造物も多くが倒壊し、今は当時のイラストや写真でその美しい姿を覗うしかありません。
  今回は昨年起きたマグニチュード7の地震の余震と言われていますが、震源が5KMと浅い直下型のものだったため被害が大きくなったと想定されています。余震でもこんな酷い状況が起こることを改めて知りました。ニュージーランドは日本列島と同様に2つの大陸ブレートの鬩ぎ合う場所にあり、建築の免震研究に対しては先進国と言われ日本も多く学んでいたそうです。ただその防災対策には莫大な費用が掛かることや、歴史建造物が観光資源としてリニュアルするのも難しい状況にあったとも言われています。日本でも予想される東南海地震など大きな震災に対し、国家としてどのように備えるかも改めて意識しながら救出活動を見守りたいと想います。