今年のお正月は帰省していて千里山神社の初詣に行けなかったので、先週末の春祭(2007年2月)では梅を観に行くのも良いかなと想っていたのですが用事が出来ました。
現在建て替えにともなう再開発工事が進んでいる千里山団地ですが、美しかった桜並木と一緒に何本かの早春を運んでくれる梅の木も切り倒されてしまいました。特に千里山駅から月が丘に続く道路沿いに生えていた大きな白梅の木が、この季節のまだ肌寒い空気の中で春の気配を感じさせてくれました。今年になってその姿が見えなくなってみると余計にその存在感が大きかったことを想います。これから一月後桜の開花の頃になればどれ程の物足りなさを感じるのか想像できません。
そんな喪失感を埋める想いで千里山の頂きにある千里山神社を訪れると、氏子代表の藤木さんの奥さんが枝葉や梅の落花のお掃除をされていました。
「静かでホッとしますね」と縁側に腰を下ろし梅を眺めます。
「紅梅がちょうど満開ですが、まだこれから次々に咲きますよ。春祭の時にはまで余り咲いてなかったので今が良い季です」
「春祭は来たかったのですが用事で‥‥。やっぱり梅の花も見ないと桜を迎える気になりません」
囲いの立ち木の葉群の中に鳩が巣を掛け子育てをしていると教えて貰いました。巣があるのですが良く分からずにいるとちょうど親鳩が帰って来ました。
「野生の鳩のような色をしていますね」
「街鳩とはちょっと違っているようですね」
後一週間くらいは観られるのでしょうか、千里山の静かな頂きを訪れてみませんか。