千里山ブラウズ

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カナダ人落語家のお伊勢参り

2011-12-12 00:01:54 | Weblog

 土曜日のお昼前にテレビ朝日を見ていたら、カナダ人の落語家が伊勢神宮へ徒歩で参拝に行くというドキュメントがあり、結局8日間の旅の道程をずっと見入ってしまいました。
 上方落語協会の桂三枝会長の15番目の弟子桂三輝(サンシャイン)が、実際の古典落語にもよく出てくるお伊勢参りの体験を通して、時代的な背景や道すがらに様々な人々と出会い交流する中で、日本人の心というものを理屈ではなく感じ取って貰いたいという師匠の願いがありました。三枝師匠も23歳の若い頃に同じように歩いて伊勢神宮参拝をした経験があり、その師匠の通った道を辿ることで何かを感じたいという弟子の想いも分かります。しかし既に40歳代になっている桂三輝にとっては体力が持つかという心配もあったようです。
 なんばグランド花月前を出発点として伊勢神宮まで180Kmの道程を、早朝から夜まで足の痛さに耐えながら街中や道無き峠越えを繰り返します。途中に出会う様々な世代の人たちも優しくカナダ人の落語家を受け入れ、時には共に峠を歩きまたお握りを作って持てなした後で、「日本人の心とは?」という三輝の問いに、「召し上がれ」「一期一会」「有り難い」などと、真剣に考えそれぞれの想いを外国人落語家に教えていきます。テレビを見ている僕自身もそんな桂三輝になったような気持ちになり、いつしか普通の市民の応える深い言葉に耳を傾けていました。
 ようやくゴールして最後の「日本人の心と掛けて」という謎掛けに、落語家らしく上手く自分の名前を掛けて応えていました。「思いやり、絆、感謝、三つで輝くでしょう!」