千里山ブラウズ

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地域起こしの連携

2012-02-02 00:01:39 | Weblog

 先週土曜日のTBS『人生の楽園』の「千葉・神崎町~一丁の豆腐に心を込めて~」は、40才を前に豆腐作り職人へと生き方を転身した男性と奥さんを巡る地域の人達の素敵な話でした。
 その主人公は若い頃から患っていた慢性肝炎が豆腐を摂るようになって改善されたことから、食と健康について改めて興味を持ち38歳にして本格的に豆腐屋に弟子入りをします。奥さんはそのお店の豆腐をいつも買いに来ていたお客さんでした。そして独立して千葉・神崎町で栽培されている在来種大豆を使った豆腐作りを志して、現地に初めての「月のとうふ」を開きます。わざわざ井戸を掘りミネラル豊富な地下水を汲み上げて、美味しく香りの良い豆腐作りに活かすというこだわり振りで、地域の住民にも愛されとても繁盛している様子です。
 そして、僕が面白いと想ったのは「月のとうふ」だけではなく、この地域には伝統産業としての造り酒屋「寺田本家」があり、又その酒粕自然酵母を使ったパン屋「福ちゃん」も一緒になって地域起こしをしていることでした。酒蔵では豆腐を使った酒粕漬けを試作していましたし、パン屋では「月のとうふ」から豆乳を「寺田本家」からは酒粕と酵母を仕入れてパン作りをしています。それぞれの関係と価値観が良い具合に絡まり合って、まさに神崎町でしか味わえない身体に優しい食材が創られていました。特産である在来種大豆を栽培する農家も含めて、全体で有機的な地域起こしが考えられているのが新鮮で参考になりました。