今日はニュースなどを見ていても20年振りといわれる大雪の襲来に日本中が心まで閉ざされそうになる一日でした。
昼食のために外に出ると異様に寒い風が流れていました。まだ夕方でもないのに大阪の空にも雪を孕んだ暗雲が立ち込めているのが分かります。そちらの方角から微かな雪のかけらがハラハラと舞っていました。こういうお天気の時が一番寒さが厳しく感じるものだと想っているとやがて吹雪のように降ってきました。
もちろん毎冬何メートルもの積雪に悩まされている日本海側や、北国の地方の人達の苦労とは比較にならないのは分かっていますが、その土地に馴染んで日頃生活している者にとっては、いつも以上に低下する気温や確実に体温を奪っていく風には身体も敏感に影響を受けてしまいます。
また同じ関西圏でも盆地型気候で夏冬の寒暖の差が激しい京都などに比べて、大阪のような海に面した平地では変化も小さくて全般的に過ごしやすいので、その分街や住民の意識にも甘いものがあるのだと想います。だから偶にやってくる厳しい寒気団に心身ともに対応できず参ってしまうのです。
これは例えば東京に住んでいた昔のことですが、めったにそこまで勢力を保ってやって来ない台風に備えができていなくて、当時住んでいた近くの公園の立木がほとんど倒されていたのを見た時に感じました。僕の故郷は徳島県美波町というところで、子供時代から台風には慣れっこになっていた者から見ての想いでした。
めったにやって来ないものに備えることの難しさは、最近こちら西日本でも大いに心配されている大震災・津波にもあるかも知れません。しかし、それは目を背けていても確実にやってくるのです!
・ほんの少し積雪した第一噴水