先般のTPPへの参加を巡ってテレビやマスコミなどでもいろいろ喧伝されていましたが、一般の人達にとっては降って湧いたような感じで何のことやら良く分からずに見ていた人も多かったと想われます。
著者は近年まで通産省にいましたがその中では自由な思索・活動が難しいということで、京都大学大学院の藤井聡研究室に准教授として出向し、マクロ経済に留まらずグローバルな動きの中で経済思想を深めながら、日本の問題点について戦略的な提言をタイムリーにしている方です。
今回のTPPについてもそのグローバルな経済・政治環境の変化や動きの中での位置づけや、TPP参加した場合の日本の立場の危うさなどを僕らに分かりやすく分析し、政府の企図に敢然と警鐘を鳴らした新書はベストセラーとなり時論の寵児となりました。これからデフレに陥ると予想されるアメリカの日本からの雇用収奪の罠に、いとも簡単に嵌められようとしている政府の戦略的ヴィジョン(一応有るのでしょう)の軽さに改めてゾッとする内容の本でした。
またその延長としてグローバル経済や国家戦略についても、このもう一つの友人の経済学者との共著は対談という形で緊急出版されました。グローバル恐慌に向かって進みつつある生き馬の目を抜く厳しい世界の中でどのような日本を作っていくのか、その現状と未来への方向性が多面的に語り合われているので、僕らが世界の動向を見る時にも大いに参考にすべき2冊だと想います。
![]() | TPP亡国論 (集英社新書) |
中野剛志 | |
集英社 |
![]() | グローバル恐慌の真相 (集英社新書) |
中野剛志、柴山桂太 | |
集英社 |
☆ デフレ・スパイラルと長年それを放置してきた日本銀行(BJ : Bank of Japan 公式にはBOJですが)をテーマに制作しました。インフレファイターと言われる日銀ですが、ある時にはデフレンジャー(Deflation+Ranger)という自覚も持って、広く国民のために機能して貰いたいと想います。ぜひ一度ご試聴(YouTube)下さい!
![]() | デフレンジャーBJ |
コバタイサオ : 歌詞 | |
LIP-FLY |