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卵子の老化

2012-02-18 00:01:34 | Weblog

 平日午後7時半からのNHK『クローズアップ現代』は専門家によるタイムリーな問題の解説で人気ですが、2月14日バレンタインデーの放送「産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~」は文字通りに衝撃的な内容でした。
 僕ら男性の精子は日々新しく造られているのに対して、女性の卵子については産まれた時から決まった数が既に用意されていて、それが一生のうちに周期により毎月1個ずつ排卵されていきます。そして問題はその卵子が女性の年齢とともに身体と同じように老化していくという事実でした。このことは僕も初めて知りましたが、番組の中で取材を受けてインタビューに答えている高齢出産を望む女性の多くも全く知らなかったと口を揃えています。
 年齢により老化した卵子は通常の妊娠がし難くなる上に、体外受精などの方法でも成功する確率が極めて低くなっている事実がありました。芸能人などの高齢出産がニュースとして流れると、自分の妊娠・出産年齢も猶予があると軽く考えがちですが、それは後になって後悔することが多いということを正確に知らなければなりません。
 女性の社会・職業進出が進み、会社での立場や責任が上がりまた仕事の楽しさややり甲斐を感じる年齢と、女性の妊娠・出産適齢期が重なっていることもベースとしてあり、それに上記の誤った情報が重なることで、いざ子供を産みたいと想った時にはもう遅いというケースが非常に多いということです。
 しかし、女性の一生においてこれほど大事な事柄が最近になってようやく情報発信され始めたということに、インタビューに応じた不妊に苦しむ女性ならずとも「今までなぜ知らせてくれなかったの?」という想いがします。推し量るとそれは少子化の一因ともなっていたのではないでしょうか。