テレビ東京に宇宙航空研究開発機構(JAXA)協力による「宇宙ニュースチャンネル」という短い番組があり、その名の通りに宇宙開発や天文関連のトピックスを伝えています。
先日の内容で面白かったのは、冬の星座オリオンを構成している赤い巨星ベテルギウスが、超新星爆発を起こすかもしれないというものでした。太陽のような恒星のうち質量が大きなものでは、その星の寿命が失われる時に爆発のような最期を迎えるということです。そして、このベデルギウスの一生が既に尽きようとする段階に至っており、かなり不安定な状態で明日にでも超新星爆発してもおかしくないというものでした(もっともそれは1万年後かも知れませんとアナウンスはトーンダウンするのですが‥‥)。また地球から見えるベテルギウスは640年前の姿なので(つまり640光年離れています)、実際はすでに爆発している可能性もあるとも言われます。宇宙の時空の尺度は人の感覚とは大きな違いがあるようです。
ともかく超新星が出現すると夜空に月くらいの明るさで輝き、銀河系では今から400年前に見られて以来の珍しい「天体ショー」となるそうです。僕はこれまで獅子座流星群(2001年大出現)やヘール・ボップ彗星(1997年)など素晴らしい「天体ショー」を体験できましたが、このベテルギウス超新星も(地球への影響で何が起こるか怖いですが)できれば自分の一生の中でやはり見てみたい気がします。