千里山団地の桜坂(地図)は両側から桜並木のトンネル(拡大)になっていて、この花の季節や新緑の候そして秋の落葉とその時々にちょっと通り抜けてみたい名所となっています。千里山団地の再開発に伴って大半の建物が取り壊され、また50年掛かって出来上がった桜並木も伐採されてしまい、残り少ない桜並木が第2期工事が始まるまでその姿を見せてくれています。今日は気温は冷たいながらも青空で春の陽光が快適に感じられる中を、ちさと図書館へ本の返却に行くついでに桜坂にも立ち寄ってみました。
坂を上る時には逆光で桜を撮るにはどうかと想いましたが、舗道に目を落としてみると木枝の影が面白いコントラストとなっていました。折り返して改めてゆっくり桜坂を見下ろすと、赤い雪洞が今年は架けられていないので華やかさは少ないものの、却って古びた団地の壁や階段の手すりなどと相まって静かな佇まいが感じられました。この辺りは民間のディベロッパーに売却される予定と聞いていますが、桜坂の景観が残るかどうかは業者の思惑次第ということなのでしょうか。ここは残した方がマンションの環境アピールには効果的だと想うのですが‥‥。
また、ちさと図書館の復元教室の庭に数年前に植えられた桜がもうかなり大きく枝を広げています。存在感のある太い幹となるまでには多くの年数が掛かると想いますが、花を楽しむ分にはそんなに時間は必要ないのかも知れません。団地の再開発後も千里山と言えば桜並木と言われた風景をもう一度作って貰えれば嬉しいです。