千里山ちさと図書館には子供用の本が多くありますが、これらは何も子供達だけの読み物ではありません。漢字にルビが振られているのが煩わしい人もいると想いますが、文字が比較的大きかったりページ数もそれ程多くなくて気軽に1冊読み終えることができます。
テーマも例えば環境問題なども何種類かのシリーズに分かれ、大気や食べ物の汚染やエネルギー関連など要素的にも良く考えられた内容となっているので、基本的な情報を得ようとするのに手軽にトライしやすいのです。その後で通常の新書本でもっと知識を深めたりする心のエネルギーにも繋がります。雪だるまと一緒で既に良く知っていることは放っておいても大きく転がりますが、初心者にとってはその切っ掛け部分として活用することができます。
ただ、このようなシリーズは子供達の勉強にとって参考書的ということなのか、貸し出し禁止本となっている場合も多いです。しかし大人にとっては30分もあれば1冊読み終えられる感じなので、買い物などで空いた時間に立ち寄って読んでしまえば大丈夫です。
写真は僕が最近そのようにして読んだビートルズの伝記本です。ビートルズ関連の本はもちろん多く市販されているのですが、どれを読めば良いのか分からなくてその厚い(翻訳)本を手に取るのを少し躊躇することが多かったのです。今回図書館にあったこの「火の鳥人物文庫」シリーズの中で見付けて休みの日に2.3時間で読みました。自分自身の生きてきた年代表と合わせて読み進めながら、ビートルズ現象の大凡の流れや作品の位置づけがイメージできるようになりました。個人的には青春真っ盛りのリバプール&ハンブルグ時代までのメンバーで、レコード・デビューやその後の大成功を見ずに夭逝した視覚芸術家肌のスチュに興味を持ちました。これからもっと詳しい評伝本にも挑戦してみたいと想っています。
ザ・ビートルズ (火の鳥人物文庫) | |
広田寛治 | |
講談社 |